光学5倍ズームの憂鬱 - Nikon Coolpix L1 - | 衝動買いはやめられない!デジタルカメラ販売員奮闘記

光学5倍ズームの憂鬱 - Nikon Coolpix L1 -

 今、人気ランキング上位を占めるコンパクトカメラの多くが「500~600万画素、光学3倍ズーム、液晶が2.5インチ、且つ手ぶれ補正つき(もしくはそれに準じるもの)」といった最近のお客様の好みに合わせて作られています。


 そこで、「普段使いでズームがそこそこ効いて、そこそこコンパクトで」ということで、5倍ズームを売りにしている製品も何製品かございます。今回はその中でニコンの新製品


ニコン
COOLPIX L1

 こちらを取り上げていこうかと。


 商品のコンセプトとしては、「初心者向け」で「失敗も少なく」かつ「気軽に望遠撮影も楽しめる」という凄くオールマイティな仕上がりを見せていて、写真で見るより実物は横幅もきゅっとしまりコンパクトです。


 5倍ズームをフルに使うと結構びよーんと伸びるあたりはご愛嬌ということで・・・。


 しかしながら「思いのほか出足が鈍い」です。



 何でかなと我ながら感じた事ですが、液晶で競合他社製品と比較された場合、色味はそんなに悪くなく自然(少し白っぽく見える印象がありますが)なのですが、11.5万画素という液晶の解像度が災いし、画像再生時の解像感が今ひとつ。



 あとは画角が広角側で38mmスタートということで、風景を自分が後ろに下がらず広い範囲を写し取る使い方をなさるお客様へは少々厳しいです。同じ五倍ズームでも28-135mm相当が使用できたCaplior R2とで比べてみると後者を選ぶ方が多いです。


 また200mm相当を使う方は10倍、12倍といった高倍率ズームが使える上位機種に流れています。大は小を兼ねるという訳でしょうか?ちょうどお客様のニーズの隙間に位置してる気が・・・5倍ズーム機って。コンセプトは面白いと思うんですけどね。



「衝動買いはやめられない!デジタルカメラ販売員奮闘記」トップへ