XP祭り2009も、懇親会を含めて無事に終了いたしました。ご参加いただいた沢山のみなさま、そしてこのイベントを作ってくれたスタッフのみなさま、本当にありがとうございました。

というと、まとめを書きそうに思えますが、今回はtwitterにて多くの中継をしたのでブログでの総括は割愛。
ちょっと適当すぎますかね?

いつもながら懇親会は大変な盛況でした。人数的なものではなく、人の集まりとしての盛況感。とても熱く濃厚な懇親会でした。

その中で、同じようなことでわたしの講演に問いかけをいただきました。それは「ビジネス」について言及することの違和感でした。質問の詳細な文言は失念してしまったのですが、要点としては「アジャイルは人との繋がりといっておきながら『金儲け』に言及するのは、どうも違和感がある」というものでした。

はい、そこでちょっと価値観の違いがあるな、とすぐに感じました。

ビジネス=金儲け

早速辞書で調べてみました。それも英英辞典で。

1.TRADE
2.WORK
3.COMPANY
4.RESPONSIBILITY
5.IMPORATANT MATTERS
6.EVENT
7.BEING A CUSTOMER

この中でいえば「TRADE」が金儲けに相当するだろうか。
でも、辞書ではどこにも「金儲け」という言葉は載っていなかった。

そしてわたしの思うビジネスとは、こういうことです。

自分たちが一生懸命顧客のことを考え、提供したサービスに対して、顧客は「ありがとう」という言葉の代わりに「対価」を支払う。その相互関係が「ビジネス」なのだと。

そう言うと、この疑問を投げかけてくれた方はとても納得してくれました。
社会の持つシステムとして、通貨というのは単純に「物と物を共通に表現する単位」なだけではなく、「思いと思いを共通に表現する単位」なんじゃないでしょうか?

そう考えないと、毎日一生懸命働いた対価として得ているお給料が、なんか悲しくなっちゃいますよね。

そんなことを考えているなか、思い出したことがあります。

「信者とかいて儲かる」という言葉です。
これは、近く那須界隈で開催される「とちぎRuby会議02」の開催テーマになっています。
わたしもとちぎRubyのMLには参加させていただいています。集まりに参加して聞いたわけではないので、この言葉の真意は図れないのですが、それでも「しんじるもの」という件には、何かを感じないわけにはいきません。

今日の経緯があると、この「とちぎRuby会議02」に参加したくなってきました。
とちぎRuby会議02

儲かるということと、ソフトウェアの幸せな関係。ここにエンジニアの幸せも見え隠れしませんか?