先ほど、XP祭り2009での講演を終えました。90分もの時間、自分の思いを伝える機会をいただき、ありがとうございました。>XPJUGのみなさん

さて、今回はここしばらく、転職をひとつのきっかけとして、自分の世界を変えてきたことについてお話をさせていただきました。最初は90分ももつのかと心配でしたが、最終的には少々時間が足らないぐらいになりました。でもスライドの内容はなんとか発表できました。でも、まだ言いたかったことは全てじゃないな、という感覚も既に芽生え。

その中でもっとも取りこぼしたと思った内容を、講演後に福井仙人と話すことができて、自分の思いを「外化」することもできたので、ここですぐに書いておきます。

「属人性の排除」という言葉は、あまり良く思われないケースがあります。とくにアジャイルに関わっている人たちについては、人の個性を押し殺して人を使うこと、のようにとられているのではないでしょうか。

それって、本当なんだろうか?

確かに組織の中で働くことの中で、特にマネジメントなどでは「属人性を排除して、標準化を進めることでプロジェクトを成功させる」という言い方をしますね。
でも、どうなんでしょう?

わたしの思う属人性の排除とは「人の特性や、人が起こすブレがあっても、仕事には影響しない仕組み」にすることじゃないかと。
人は生きてる以上、いろいろな気分を持つわけですし、例えば失恋すればものすごく落ち込んで、集中力も欠けたりするわけです。でも、そういうことは仕事に全く関係ないし、個人のそういう事情にプロジェクトが振り回されてしまってはいけないわけです。

だから、そういうことが起きたとしても、プロジェクトの進行に影響がないように仕組みでカバーすることが必要なんだと思います。

無理でしょ?「仕事が忙しいから失恋するな。」って言われても。ふる側ならいいですけど、ふられちゃったら、ね。

人を本当の意味で尊重し、人の感情も包含して影響を出さないようにすること。それがわたしの思う「属人性の排除」です。

あれ?ここまで書いて、同じコトを以前書いたような気がしてきた。最近、だめですねー。