今日、日本XPユーザー会が毎年開催している「XP祭り」に参加してきました。
いつもながら、よい盛り上がりです。毎年、スタッフの皆さんが趣向を凝らして、新たなコンテンツにチャレンジしている感じが、よいですね。
そこで、永和システムマネジメントの天野さんが行ったライトニングトークスで、思い出したことがありました。
天野さんは昼間のセッションで、「XPチュートリアル」として割り箸を使ったマジックハンドを使うワークショップを行われたのですが、そのヒントはお子さんの夏休みの宿題での課題研究集のようなものの掲載だったとか。
子供でもできるようなことを通して、アジャイルやXPのプラクティスを感じることができるアイテムはあるのだな、との気づきからだそうな。
そしてもう1つ。
実は今朝までハワイに旅行をしていたのですが、そこでワイキキの街をまわるトローリーの中で、関西から来たらしいお子さんが「ハワイって、蝉鳴いてへんなー。」と一言。すかさずお母さんも「そうやなー。これだけあったかければ、一年中鳴いててもええやんなー。」
思いもつかない発想だと思いました。
大人は夏になれば蝉が鳴くのは当たり前で、だからといってもうそれを自分の中に季節感として捉えることができないほど「慣れて」しまったのではないでしょうか。夏のうつろいよりも、もっとたくさんのものに直面していて、季節どころではなくなってしまっている。
子供のうちは自分の扱うべきものの範疇が狭く、また感受性も強いために、些細な日常の変化や違いにも敏感でいられるのではないかと、思ったりしました。
「子供の目線」そのものになるべき、ということを言いたいわけではないのですが、些細な変化に気づく感受性を持つ努力から、「じゃあ、どうすればよいか?」ということは考えることができるのではないだろうか。
つまり、改善の第一歩が「気づき」から生まれるものであるのなら、それを担うメンバーである「自分」の感性を、少しでも敏感にしておくことが重要なのではないだろうか。
改善の大敵は「慣れ」である、と。
そんなことを、ハワイの抜けるような青い空のもとと、多少の時差ボケ混じりで酔いどれた新小岩で考えていました。