俺的良ゲーその29『バルーンファイト』 | 俺的糞ゲー処刑ブログ

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※このブログは、独断で決めた糞ゲー(クソゲー)を処刑し、良ゲーを褒め称えるゲーマーのためのレビューブログ(たまにゲームと関係ない話あり)である

バルーンファイト
あの任天堂の社長の岩田がプログラマー時代に作ったというこのゲーム、良ゲーである。

このゲーム、元々はジャウストという洋ゲーをアレンジしたものなのだが、重力や慣性が上手くゲームの面白さに
結びついている。
このゲームのルールは、敵より高い位置から敵にぶつかり、風船を割って敵を落とすというシンプルなもの
だが、敵を倒すために敵に近づくと同時に、敵より低い位置でぶつからないよう注意を払わねばならないという
点で、非常に駆け引きのあるものとなっている。
また、動きには慣性が働き、ボタン連打によって上昇と下降を調節するという特殊な操作のため、
急には止まれず、急には敵を避けれないという空中の挙動の難しさを活かした点も、面白さのポイントである。

このような慣性の強いゲームは、下手をすればカイの冒険のような操作がやりにくいだけの糞ゲーになりかね
ないが、このゲームでは上手くゲームバランスも調整され、敵をスピーディーに倒していく楽しさや、
二人用で協力しつつ対戦もできるモード、一人でひたすら左に進むバルーントリップなど、様々な楽しみが
用意され、完成度の高いゲームとなっている。

その後、ゲームボーイで出たバルーンファイトGBはバルーントリップがメインとなり、敵を倒す楽しみが
ほとんどないという劣化版と化し、クラブニンテンドー特典のチンクルのバルーンファイトDSでは、
キャラがチンクルになった以外はほとんどファミコン版と変わらないという手抜きっぷりで、
今のところ、このゲームのリメイクや続編でまともな物は全く出ていない。
シンプルなゲームだけに、フルリメイクしてフルプライスで売るのは厳しいが、グラフィックをスーファミレベルに
引き上げ、ステージやギミックなどを追加したリメイク版を、3DSなどで配信して欲しいものである。