罪悪感の塊だった私が、自己肯定感を得るまで その④ | 手書きの文字とぬりえで自分の取説と心の課題を見つけ、本来の自分を取り戻す 

手書きの文字とぬりえで自分の取説と心の課題を見つけ、本来の自分を取り戻す 

OL時代と現在の人事総務という立場から見ている従業員の人間関係の対処法、大震災後鬱の一歩手前から抜け出し、更に高校生から小学生まで4人の子育てでぶつかった壁を乗り越えた経験から、しなやかな心と考え方を持つことが生きやすさにつながることをお伝えしていきます。

 前回の続き…ただ私はくどくど書きすぎるくせがあるので、今回は


端的に書こうと思いますかお



  母の一言は確かに悲しかったですが、震災に関わらず結婚後


私のために何かとしてくれているのは知っていたので、この人は


こういう人なんだと、その時はいい意味で諦めることが出来ました。


 そして偶然参加した癒しのイベントでのお誘い、更に暫くして、


住んでいた住宅でも代表として色々住民指揮をとるような機会


増えて来た時、それまで辛かった気持ちがスッと軽くなり、更に


全く言うことを聞かなかった身体が徐々に良くなっていくのを感じた


のです。同時に人間関係でも少しずつ変化が見られるようになり


ました。母に受け容れてもらいたいという執着を手放したことで


私の中で何かが動いたというのもありますが、罪悪感の塊の私が


被災地から遠く離れた土地でのうのうと暮らしていていいのか・・・


と悩んでいた私自身を、別の形で認めてもらえたからだと思います。

大丈夫、あなたはここにいていいんだよって。


 実は、この執着を手放すと物事が動く…という体験は初めてでは


ありませんでした。今から遡ること10年近く前、やはりそれまで


5年程こだわっていたことをいい意味で諦めることが出来た時


(その時は手放すとか分かりませんでしたが)、人間としてツルリ

一皮むけた感覚がありました。



と、ここまで書いてきて、しばらく筆が止まっていたのですが、


良く良く考えてみたら他にも共通点がありました。それは・・


感謝をすること。


口ではきついことばかり言う母ですが、それも愛あるからこそ。


更に私が5年程こだわっていたことも、実はそれが全て嫌なこと


ではなく、そのお蔭で今の幸せがあるのも事実なのです。その事


に気づいたから、良い形で執着を手放すことが出来たのです。



  しかし、実際問題今現在辛い状況にある人が、感謝をする

なんて
無理でしょう。だって自分の精神を維持するだけで精一杯


なのですから。悲しい時は悲しんでいいと思います。今の自分の


状況をしっかり見つめることも大事です。でもいつか少しでも


何かを考える余裕が出来た時、そっと周りを見渡してみて下さい。


一つや二つ必ず感謝することが出てくると思います。今生きて


いるのだって、決してあなた一人で出来たわけではないのです


から。

  そしてもう一つ、タイミングというのもあると思います。私の場合


は、癒しのイベントに出たことや住宅の代表になっていたこと


が変わるきっかけの一つでした。たまたま外からアプローチが


あったから変われただけじゃないか、という意見も聞かれそうです


が、それを受け入れるかかどうかの選択をしたのは他でもない


私自身です。誰でも変化を受けいれる、ましてや今まで経験した


ことのないことを受けいれるのはかなり悩むと思います。でも、


それも考え方の違い次第なのだと思います。これまでと変化の


ない生活を選ぶか、何が起こるかうまくいくかもわからないけれど、


先の可能性を含めたドキドキワクワクを取るか…。私はあえて


後者を選んだことが結果的に今の生活につながっているのだと


思います。何が正解ということはありません。ただ自分で人生は


いくらでも変えることが出来るのだ、ということです。


  もし今後何か生活に変化を与えるような事象が目の前に


現れたら、闇雲に変化を怖がるのではなくて、その選択をした


ことでこの先に広がる可能性を考えてみて選ぶことも必要かも


しれません。


 

 こうして私は、私は私で今与えられた場所で出来ることを


やればいいんだ、という自己肯定感を取り戻すことが出来た


のです。もっと辛い思いで生きてらっしゃる方がごまんと


いらっしゃると思います。でもこういう方法もあるんだということ、


少しでもご参考になれば幸いです。