罪悪感の塊だった私が、自己肯定感を得るまで その② | 手書きの文字とぬりえで自分の取説と心の課題を見つけ、本来の自分を取り戻す 

手書きの文字とぬりえで自分の取説と心の課題を見つけ、本来の自分を取り戻す 

OL時代と現在の人事総務という立場から見ている従業員の人間関係の対処法、大震災後鬱の一歩手前から抜け出し、更に高校生から小学生まで4人の子育てでぶつかった壁を乗り越えた経験から、しなやかな心と考え方を持つことが生きやすさにつながることをお伝えしていきます。

 でも毎日の幼稚園の弁当作りや徒歩や自転車での送迎は


止められないし代わりにやってくれる人もいないので、それ


以外の時間は家事もそこそこにひたすら横に…そのうち夜


寝られなくなり病院に行って睡眠導入剤をもらうも、やはり


薬に頼るのは怖くて飲めませんでした。この時は子供達の


声を聞くのすらも辛く、私も自分が思う通り動けないことで


かなりイライラしていたと思います。そんな母親を目の


当たりにしても、わがままひとつ言わずいた子供達、当時


を思い出すと本当に申し訳なかったなと思います。


  そんな時、とある癒しフェアに被災者ご招待!という記事


を目にしたのです。それまでそういうイベントの存在すら


知りませんでしたが、元々好奇心だけは旺盛な私、更に


心のどこかでは今の状況をどうにかしたい、という思いも


あったのかもしれません。相変わらず身体の調子は今ひとつ


でしたが、子供達を連れてイベントにお邪魔することにしました。


そんなに広くない会場に、小学生・幼稚園児・未就園児の3人を


連れて恐る恐る中に入ると、スタッフはじめ皆さまに温かく迎え


入れていただき、本当にホッとしたのを今でも覚えています。


セッション終了後、主催者の方にイベントに参加させていただいて


心も身体もスッキリしたので、出来れば他の被災者・避難者にも


ぜひ参加してもらいたいと思うが、土地勘のない彼らが個人的に


イベントに来るのは難しいので、可能であれば出張イベントなど


していただければ嬉しい、というお話をしたところ、「良ければ


スタッフに加わりませんか」とお誘いを受けたのです。その時は


小さい子供を3人も連れてお手伝いなんて、逆に迷惑をかけると


思って即答出来ませんでしたが、悩んだ末、これは私にとっても


良い機会なのかもしれない、とお話を受けることにしました。その


結果、その後宮城に戻るまでの半年間、毎月1回イベントのお手伝い


をさせていただくことになり、被災者・避難者の方をイベント


にお誘いしたり、また私達が住む住宅でも2回、出張イベントを


行っていただくことが出来ました。

 

                             (その③へ続く)