少し前のお話です
書くタイミングを逃していました
人事異動が行われた時のこと。
新しくやってくる人、他へ行く人。
こうなると、歓送迎会が行われます
私はお酒は飲めないのに、飲み会が好き
とにかく食べまくります
今回はお隣の経理部と合同歓送迎会が行われることになった
そして、またもカラオケ居酒屋･･･
これはうちの部長の意向らしく、本当にカラオケ好きだ
「経理部と合同でカラオケ居酒屋で行う」と知らされた時、私は嫌な予感がした
またモンスターＡ子が張り切り、暴れるような気がしてしょうがなかった
Ａ子の暴走には私たちは慣れたもんだけど、経理部のみんなはビックリするんじゃないかなぁ･･･と心配になった
過去のカラオケでの出来事はコチラ 。
案の定、歓送迎会前よくわからないことが起こった
経理部の若手男性社員、３０代前半の独身。
私もとてもお世話になっています。
その彼が歓送迎会の１週間程前、朝一番で私を訪ねてきた
「くるみちゃん。今度の合同歓送迎会、何かさぁ、Ａ子さんに頼まれたんだけど･･･」
寮に行っていてＡ子がいなかったので、彼は私に声を掛けてきたようだ。
「このテープ渡されたんだ。歓送迎会までにこの曲を覚えておくようにって。」
彼はカセットテープを持っていた。
あぁ、久しぶりに見たなぁ、カセットテープ
「家に帰って聞こうと思ったんだけど、俺んちのカセットのデッキはもう壊れてて聞けなかった。Ａ子さんに、聞けないからって返してもらっておいてもいい？」
カセットテープを預かった。
あぁ
このカセットテープには一体何が録音されているの
またＡ子は何をしようとしているの
ってかＡ子はipodとか持っているのに、どうしてこんなアナログに録音するの
とにかく、録音内容が気になってしょうがなかった
Ａ子が午後に戻ってきたので、私はカセットテープを渡した。
「あぁん？テープ聞けないって？全く、つかえないなぁ。」
↑
とってもガラの悪い言い方
「あのぉ、このテープには何が入っているのですか？」
余計なことだとは思ったが、気になってしょうがないので聞いてしまった
「加藤ミリヤと清水翔太のデュエット曲よ。」
私も知っているけど、『Love Forever』が入っているらしい。
「今度の歓送迎会で、デュエットする為に、彼に渡したの。」
↑
何だか言い方がちょっとオカシイです
要するに、
「前回、一人デュエットをしたのが悲しかったから、今度こそデュエットしたくて･･･だから彼にこの曲を覚えて一緒に歌ってもらおうと思ってお願いしたの。」
本当だったらこういう言い方をしなくちゃだと思うけど
一方的にデュエットを強要し、勝手にテープを押しつけたくせに･･･
ってか、「デュエット」というよりも「コラボ曲」と言って欲しいと思ったのは私だけ
それから彼とＡ子は接触したのか。
何か話したのかは全くわからないまま、歓送迎会当日になった
私はドキドキした
ついにＡ子のデュエットが聞けるのだろうか
だが、当日、彼の姿がなかった
彼の欠席の理由を経理部の人に聞くと、彼は有休をとって休んだとのこと。
なぜ休んだの
よっぽどデュエットさせられるのが嫌だったの
真相はなぞのままです・・・
さすがにＡ子は今日はデュエットは諦めるだろうな、と思ったが、あまかった
マイクを握り、
「清水翔太を大募集ぅ！」
と叫んだ。
またかぁ、と思った
人事部のみんなは前回同様、絶対に嫌がってそっぽを向く。
経理部の誰かが餌食となると思ったが、経理部で清水翔太になれそうな若手は他にいなかった
最近のチャート曲を歌えそうな人は誰もいない、少々平均年齢の高い経理部
Ａ子は『Love Forever』を懲りずに入力した。
よっぽど歌いたいらしい
Ａ子はまたも一人デュエットを始めようとした。
あまりにもイタ過ぎるこの姿をまた見るとは･･･
私は歌い出したＡ子の横へ行き、マイクを持ち、翔太君役をすることにした
この曲、好きで知っていたし。
Ａ子はすんなりと私を受け入れ、またも軽い苛立ちを覚えさせるマイクの持ち方で熱唱していた
君に出会えてよかった
せつないけれどよかった
一人の夜もそばにいてくれた
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Ａ子は相手が私にも関わらず、ミリヤちゃんになりきったのか
Ah～まで完璧に歌っていた
意外にも盛り上がったのでよかった･･･
はぁ、またも気を遣ってしまったぁ、と自分に後悔していた時、Ａ子が近寄ってきて私にこう言った。
「あなたが翔太君なんて･･･許せない。」
私は開いた口が閉まらなくなった
今回、またもデュエットに失敗したＡ子
またいつかきっとリベンジするつもりだろう
しかし、私は決めた
「もう二度とＡ子とカラオケには行かない。」
会社の飲み会をカラオケ居酒屋でやると言ったら、今度から相手が部長だろうが、猛反対しようと思う・・・
でも、いつか男性とちゃんとデュエットするＡ子の姿を見届けたい気もする･･･
今思うと、私はなぜあの時にＡ子の相手になろうと思ったのか
自分でも不思議な行動を起こしたなぁ、と疑問に思っています
久しぶりの更新になってしまいましたm(u_u)m
長文、最後まで読んでくださってありがとうございます