「ねぇ、学生時代にバスケやっていたの?」
B美にいきなり言われた。
絶対に何か企んでいると思った。
「はい・・やっていましたけど。」
「じゃぁ、脚力はあるわね。」
何足が太いと言いたいのあなたに言われたくないっ
「お願いがあるの。」
絶対に嫌だ・・・(-""-;)
「何でしょうか?」
聞くだけ聞かなくては。
「今日ね、駅前で12時から限定メロンパンをワゴンで売りに来るんだって。」
どっからそんな情報を仕入れてくるのか。
感心してしまう。
て、感心している場合ではなかった。
「お昼休み開始と同時に、走って買ってくれない??」
絶対に絶対に嫌だ・・・
私じゃなくて、男性社員に頼めばいいのに
あっ、頼める人がいないのね
「すぐ売り切れちゃうかもしれないから、足の早い子を探し回ったんだけど・・・、あなたしかいないのよ。」
私、パシリじゃん・・
絶対に絶対に絶対に嫌だ・・・
そのとき、そばで聞いていた男性社員が助けてくれた。
「あぁ、あのたまに来る駅前のメロンパン?夕方近くまで売れ残ってますよ。俺も食べたけど、そこまでおいしくはなかったですよ。」
何ていい人なのかしら~この人は神様だわ
「そう?じゃぁ、ランチの帰りでもあるかしら。ならいいわ。」
そう言って、B美は戻って行った。
お昼休み終了後、B美がわざわざ報告に来た。
「本当、たくさん売ってたし、普通のメロンパンだったわ。」
『限定』という言葉に本当に弱いらしい。
(私もだけど)
だからって足の早い子を探すってスゴイ発想
「マジ、B美って怖いなぁ・・・。」
男性社員もひいていた。
こういうことするからさ、男性社員から敬遠されるんだよ・・。
男性社員だけではないかぁ