イグニッションキー | クルマ屋 奮闘記

イグニッションキー


上の写真は、アウディーA4 8DADR の運転席。  エンジン始動不能のため牽引入庫。

原因は、イグニッションキーの戻り不良による スターターモーターのオーバーラン
エンジン始動後も、スターターのギヤが戻らず高速で回され続けると、必ずお釈迦になります。
この症状、アウディーの定番故障の一つです。

写真の赤枠の部品が、犯人の イグニッションキースイッチ

さして品質も高くなさそうな樹脂製部品で、3年前 にも交換しています。
値段は 5000円を越えないのですが、ご覧の通りエアバッグその他を脱着する必要があるのです。
重要な部品なのに、こんなにも耐久性がないなんて・・・ リコール一歩手前なんでしょうか?

前回修理時は、確か12ヶ月点検の時に発見できたのでスイッチだけで済んだのですが、
最近は奥様の専用車になったらしく、距離も乗らないとのことで車検以来は未入庫でした。
そんなこんなで今回は、スターターモーターASSY交換も必要になり、合計約10万円のご出費。

他にも ラジエター や フロントロワアーム等、あちこちよく壊れるアウディーですが、
不思議と 裕福な奥様達には人気 があります。  確かに貧乏人には乗れないクルマかも w

高度なリサイクル態勢・資源再利用化というのは、地球環境の為これからは必要なのですが、
哀しいことに品質的には純新品には及びません。  新品にして中古に近いイメージです。
上質な再生紙を想像すれば分かりやすいですね。  難しい問題です。。


右の写真は、同じアウディーのエンジンキーです。
キー先が、内溝になっているのをご注目下さい。

アウディーに限らず内溝キーは、セキュリティー性が高いのですが、内溝であるが故にゴミが溜まり易い欠点があります。  面倒ですが、たまに爪楊枝などで優しく掃除してやって下さい。
放置するとキーが重くなってしまう傾向があります。


既に重くなってきている場合は、普通の潤滑スプレーを使うのは禁物!
鉱物油はキーシリンダ周辺の樹脂部品を侵し、長期的には反ってゴミの付着を呼ぶのです。

だから、キー穴専用スプレー または シリコンスプレーでアルミ摩耗紛を洗い流す感じで♪
それでも暫らくの間はキー先に汚れが付着するので、白系の洋服だとポケット周囲が大変です。

ひたすら何度もキーを抜き差しして、ウエス等で拭取って下さいねぇ~  (^-^)