業界犯罪ファイル10 | 車やログ

業界犯罪ファイル10

>高級車の盗難防止装置イモビライザーを解除する器具「イモビカッター」を窃盗グループに販売したとして、窃盗ほう助などの罪に問われた無職中谷洋司被告(60)の判決公判で名古屋地裁は13日、懲役1年6月、執行猶予4年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。

イモビカッターの販売そのものを取り締まる法律はなく、全国で初めて窃盗ほう助罪を適用した事件。

手崎政人裁判長は「窃盗に不可欠な器具を提供して窃盗グループの犯行を容易にしたのは悪質」と指摘した。

判決によると、中谷被告は昨年3月、イモビカッターが自動車の窃盗に使われることを知りながら、窃盗グループに郵送した。このグループは購入したイモビカッターを使って名古屋市守山区で乗用車(時価200万円)を盗んだ。

中谷被告がインターネットのオークションで「何か分かる方、ご入札お願い致します」と宣伝していたことから、名古屋地検は窃盗に使われる認識があったと判断して起訴していた。 (11/5/13 中日新聞)


>「イモビカッター」を販売し、自動車窃盗団の盗みを手助けしたとして窃盗幇助容疑などで逮捕された男について、名古屋地検はカッターを「窃盗ツール」とする初の判断をして、同罪で起訴する方針を決めた。

インターネットオークションサイトではカッターの出品が横行しているが、カッターの所持や売買を直接取り締まる法律がなく、窃盗幇助での起訴は全国で初めてとなる。

起訴されるのは、京都市の電子機器販売業中谷洋司容疑者(60)。

逮捕容疑は、昨年3月、オークションサイトで窃盗団の男にカッター1個を2万6千円で販売し、イモビライザーの解除を容易にして、イモビ装着車(200万円相当)を盗むのを手助けしたというもの。

1月26日に愛知県警に逮捕されていた。

捜査関係者によると、中谷容疑者は当初、「売った相手が車を盗むとは知らなかった」と容疑を否認。

しかし、中谷容疑者はオークションの商品説明欄に「30秒でできる」「何かわかる方、入札お願い致します」などと書き込むなど、カッターの使用法を熟知していた。その後の調べに、販売したカッターについて「盗みに使われるかもしれないと思った」という趣旨の供述をし、盗みに使われる認識があったことを大筋で認めたという。

起訴の是非をめぐっては、カッターが盗みに使われることを、中谷容疑者がどの程度認識していたかが焦点となっていた。(2/16 朝日新聞)


>車の盗難防止装置・イモビライザーを無効にする「イモビカッター」を販売したとして、愛知県警捜査3課などは26日、京都市、自称電子機器販売業、中谷洋司容疑者を窃盗ほう助などの疑いで逮捕した。

県警によると、イモビカッター販売をめぐる摘発はこれまで商標法違反だけで、窃盗ほう助の適用は全国初。

容疑は、10年3月18日、名古屋市守山区で高級国産車を盗んだとして窃盗罪で起訴された窃盗グループの男に、イモビカッターを郵送で販売したとしている。

県警は自動車窃盗に使われると知りながら売ったとみているが、中谷容疑者は「盗みに使うとは知らなかった」と容疑を否認しているという。

県警によると、中谷容疑者は1個3000~5000円程度でイモビカッター300個を中国から仕入れ、ネットオークションで同1万5000~7万円で販売。

「キーがなくても(エンジンを)始動できます」「作動確認できました」などと宣伝していたという。(1/27 毎日新聞)


>中谷容疑者は「ネットオークションで300個売った」と供述。

一方で「車を盗むとは思わなかった」と容疑を否認しているという。

同課は販売先などを調べる。逮捕容疑は昨年3月中旬、自動車窃盗に使用すると知りながら、イモビカッター1個を名古屋市の男ら3人に約2万6000円で販売し、窃盗を手助けした疑い。(時事通信)


>県警は、中谷容疑者が昨年4月までの約1年間にこの器具を約300個売りさばき、販売先の少なくとも二つの窃盗団が同県内を中心に高級乗用車計150台(約4億8000万円相当)を盗んだとみている。

中谷容疑者の自宅からは、トヨタ自動車に酷似したロゴの付いた車の鍵120本も見つかり、商標法違反の疑いも持たれている。(読売新聞)


>中谷容疑者は「販売した男が車を盗むとは思わなかった」と容疑を一部否認しています。

警察によりますと、中谷容疑者からイモビカッターを買った自動車窃盗団による被害は少なくとも36台、約1億1000万円相当に上るということです。(メ~テレ)



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