一日一品江戸料理-336:「叩き牛蒡飯」
おせちの定番「叩き牛蒡」をごはんに乗せた料理です。
『日々徳用倹約料理角力取組 (ひびとくようけにゃくりょうりすもうとりくみ)』という
江戸の節約おかず番付にも、「叩き牛蒡」は登場していますが、今とは少し
味付けや調理法が違うようです。
現在は、叩いて茹でた牛蒡を、摺り胡麻、酢、醤油、砂糖などで和えますが、
江戸時代は山椒味でしょっぱく仕上げたようで。
11月20日(火)に行われます江戸料理教室でも、江戸時代の「叩き牛蒡」を
紹介させていただく予定です。
http://www.kcf.or.jp/sogo/kouza_detail_020100500064.html
ちなみに次回のラインナップは、下記の通りです。
1)磯菜卵(『万宝料理秘密箱』より)
2)胡椒飯(『名飯部類』より)
3)芝蘭豆腐(『豆腐百珍続編』より)
4)こんにゃくみぞれ汁(『素人庖丁』より)
5)叩きごぼう(『日々徳用倹約料理角力取組』より)
ついでに、前回11月13日(火)に行いました調理実習の内容はこちらです。
1)たまごふわふわ(『料理物語』より)
2)柚子飯(『柚珍秘密箱』より)
3)雷豆腐(『豆腐百珍』より)
4)茄子の鴫焼き(『日々徳用倹約料理角力取組』より)
5)小松菜お浸し(『日々徳用倹約料理角力取組』より)
すべて出典が明らかな、お勧め料理を厳選しました。
「叩き牛蒡飯」
■材料
・温かい御飯…適量
・ごぼう…1本
・酒…大さじ4
・醤油…大さじ4
・粉山椒…小さじ1/2
・胡麻…適量
■作り方
1)ごぼうは皮をこすりながら洗い、鍋の幅に入る長さに切る
(太い場合は2等分、4等分など縦に切る)。
2)鍋に熱湯を沸かし、ごぼうを1分茹でたら水にさらし、
まな板に並べる。上からキッチンペーパーをかぶせ、
すりこぎで叩いてごぼうに割れ目を入れたら、3~4cmの長さに切る。
3)鍋に酒と醤油を入れて中火で沸かし、2と山椒の粉を入れて
鍋を転がしながら煮詰める。
4)汁気がなくなったら御飯に乗せて、胡麻をかける。
※「叩き牛蒡」は冷蔵庫で2,3日持ちます。残ったらおかずやおつまみに。
器提供:漆屋くろえ