爆弾鳩山首相は真面目に『抑止力』が必要だと考えているのか。

アメリカの軍事力に従属している間は、日本は独立国とは言えない。世界が核軍縮をめぐって激論を交わしている時に、日本の首相は沖縄へ行って「日本はアメリカの抑止力に頼らなければならない。だから、アメリカの普天間基地を沖縄県内に移設させてほしい」と頭を下げて回っている。

鳩山首相の言う抑止力とは、まぎれもなく核兵器である。真面目に、そんなものをあてにしなければ、日本が危ないと思っているのだろうか。アメリカは巨大な軍事力を誇っているが、その威力で解決した国際紛争はほとんどない。

北朝鮮もその一つだが、ベトナム、アフガニスタン、イラク、どれも紛争を押さえ込むどころか、ベトナムなどは明らかに軍事的な敗北だった。核兵器を2発も被った日本が、核兵器に反対しながら、同時にアメリカの核の傘を便りにしているのは、いかにも矛盾している。


プンプン日本は実質的に核武装国、早くアメリカの軍事支配から脱出すべきだ。

日本は核兵器を持っていないが、実質的には核武装しているのと同様だ。子どもの喧嘩でも、『素手でやろう』といいながら、刃物を持った兄貴を伴っていたら、相手だって刃物を持ち出すはずだ。日本は間違いなくアメリカの5000発以上の核弾頭に守られているのである。

鳩山首相は、沖縄訪問をするのではなく、ワシントンへ行って日米安保条約の改定と日本にあるアメリカ軍基地の縮小撤廃を求めるべきなのだ。アメリカは、日本に基地がないからと、いざという時(そんなことは当分ないが)に日本が他国に侵略されるのを座視してはいられない。だから、基地など不要なのである。

また、世界有数(費用規模で第7位)の軍事大国になっている日本も、そうやすやすと日本攻撃を許すはずがない(どこが日本を攻撃するのだろうか)。台湾の場合は国際的に中国領とみなされていて独立国ではなく、従ってアメリカの軍事基地もないが、中国に対して独立国と同様の政権を維持している。

なぜ、日本は戦後65年も経つのに軍事的にアメリカの支配下にあるのだろうか。その間、沖縄のアメリカ軍基地は、ソ連、中国、北朝鮮を迎え撃つものから、ベトナムやアフガンを爆撃する基地となり、今や、中東諸国もカバーするものへと変化して来ている。


チョキ沖縄のアメリカ軍基地を縮小撤廃する方針を打ち出せ!

つまり、日本を守るための抑止力というのは、真っ赤なウソであり、こんなことは誰でも知っている。沖縄県民も、それだから意味のない基地を抱えるのに反対しているのである。

グアムに移転したらどうか、などど言う必要もない。それはアメリカが決めることだ。日本は、この際、沖縄の米軍基地を縮小撤廃する、と宣言すれば良いのであって、それでアメリカと喧嘩になることもないはずだ。

憲法改正がいろいろ議論されているが、順序としては、まず、アメリカ軍基地を日本に置かないで完全に独立国となることからはじめなければならないと思う。もし、このまま憲法改正をすれば(できそうもないが)、後世再び『アメリカの強い影響下で改憲された』と、批判されるだろう。

鳩山首相よ、過ちを改めるのに遅いということはない。普天間基地は移転ではなく撤廃する、と日本防衞の大転換を決断すべきだ。その上で、イージス艦を増やすとか対ミサイル防衞対策など、日本防衞の強化を打ち出せば、国民も沖縄県民も大いに納得すると思われる。