先日はオルネライアのセカンドワイン、レ・セッレ・ヌオーヴェを紹介した。
せっかくなのでその流れでオルネライアのグラッパでも紹介しよう。
スーパートスカーナのグラッパはサッシカイアが有名だが、個人的にはオルネライアの方が好みだ。
価格は6,300円程度だったと思う。
グラッパとはいわゆる滓取りブランデーだ。
フランスでいえばマールにあたる。
グラッパはワインを搾った後のオリや搾り滓を蒸留して造られる。
アルコール度数は40度前後が一般的。
なかにはもっと低いものもあるし、高いものは60度くらいのものもある。
もともとはヴェネチアのバッサーノ・デル・グラッパ村の特産だったからだと言われている。
まぁ他にも説があるのではっきりしたことは言えないが。
多くのグラッパは無色透明だが、一部のグラッパは樽熟させるため琥珀色となる。
最近では樽熟させるグラッパが増えてきている気がする。
オルネライアのグラッパは複雑な香りが楽しめる。
元のワインであるオルネライアが持つ甘い果実の香りに加え、スパイス系の香り。
大輪の百合を思わせる穏やかな花の香りもある。
樽由来のカラメルの香りもしっとりと感じられる。
抜栓直後よりも数か月した経過した方がアルコールの刺激が少なく飲みやすい。
より甘くフルーティな余韻が楽しめる。
たまにはグラッパを飲んでみてはいかがだろうか。
食後にゆっくりと楽しみたい酒だ。