ここ2年ほど愛用してきたソムリエナイフがついに壊れた。
これで何代目だろうか。
塗装もはげ、ぼろぼろになったがよく頑張ってくれた。
初代はスクリューを根元の一巻き残してコルクに刺さったまま折れた。
二代目は仕事中に行方不明になった。
三代目は持ち手とレバー部分を繋ぐジョイントが駄目になった。
まぁ例をあげるときりがないが、大体はジョイントが駄目になるがナイフの切れが悪くなる。
ソムリエナイフは我々にとってまさにパートナーだ。
しかし同時に消耗品でもある。
が、処分するのはなんとなく心が痛む。
仕事柄、我々は年間で600~800本程のワインを抜栓する。
レストランのソムリエに至ってはその倍は余裕だ。
ソムリエナイフにはシャトー・ラギオールやライヨールと言った名品がある。
値段も高いが、見た目の美しさはすばらしい。
ラギヨールにはベルサイユ・モデルといわれるベルサイユ宮殿内でしか販売が許されていないものもある。
ライヨールにいたってはコンコルド・モデルといわれる実際のコンコルドの機体の断片を使用したものまである。ちなみにどこの断片を使ったかという設計書も付いてくる。
正直、ここまでくると意味がわからない。
個人的にはラギオールもライヨールもあまり好きではない。
造りがしっかりしている分やや重く、女性が扱うにはややサイズが大きい。
ほんのちょっとしたことなのだが、慣れないと思いのほかストレスになる。
業界内でファンが多いのはスペインのプルテックス社の プルタップス というシリーズ。
レバー部分がダブル・ジョイントになっており、長いコルクも抜きやすい。
カラーバリエーションも多く、男性女性問わず人気がある。
値段も安く、一番安いモデルなら1,050円で売っている。
5,000円クラスが使いやすいが、1,000円でも十分だ。
実際、今回購入したのは1,000円のモデル。
明日からは池袋西武でイタリア展がはじまる。
このナイフのデビュー戦には最適だ。
長い付き合いになるといいのだが。