下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【20】
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mixi日記2018年05月05日から
直接的には下記の続き。
【やわらかい感じがする文章を書くために】 改〈1〉──資料と雑感
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書こう書こうと思いながら、1年近くたっている(泣)。
当方の感覚だと、↑の改〈1〉で書いたことは常識レベル。
文語調なんて論外。新聞では頻用されている「いえよう言葉」も相当イヤ。あれはどこから出てきた言葉づかいなんだろう。
朝日新聞の最後の記述が興味深いので再掲しよう。
===========引用開始
直訳体や翻訳体
「会合を持つ」を「会合する」、「Aをより不幸にしたものは……」を「Aをさらに不幸にしたものは……」というように。とくに、翻訳調そのままの受け身形はできるだけ使わない。
===========引用終了
副詞の「より」を禁じるなら、「さらなる」もついでに(←オイ!)禁じてほしい。
「翻訳調そのままの受け身形」の是非は一概には言えない。
当方の感じ方は下記くらい。
【速やかに 辞書】
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「ドアが閉まります」(自動詞)は一種の責任転嫁。自分(たち)の行動に責任を持つなら「ドアを閉めます」(他動詞)で言うべき。
一理あるけど、日本語としては「ドアが閉まります」のほうが数段自然だろう。
「言われる」「思われる」などの翻訳調でよろしくない、という主張は文章読本ではおなじみ。
「である」「思う」にしなさい、ということらしい。これもケースバイケースだろう。
当方が個人的に気をつけている点は下記に書いたとおり。すんごい細かいことだけど、こういうことの積み重ねがバカにならない気がしている。
一部抜粋しておく。
【「~だ」と「~である」はどう違うか2──やわらかい感じがする文章を書くために】
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===========引用開始
ここまでを箇条書きにしておく。
1)「~である」を使わずに「~だ」を使う(理想を言えば「~だ」もできるだけ使わない)
2)「よい」は使わず「いい」を使う(ex.「いい方法がある」「こうすればいい」)
3)補助動詞の「ゆく」は使わず「いく」を使う(ex.生きていく私)
※これは現代では「ゆく」とか「ゆう」を使う人は少数だろう
4)「起点のヨリ」は使わず、「から」を使う
5)「のみ」を使わず「だけ」を使う(ex.問題はこの点だけ)
6)むやみに漢字を使わない
7)結果を表す「と」は使わず「に」を使う(ex.「~することとした」を「~することにした」にする)
8)「行う」はできるだけ使わない。
9)重文のつなぎの「~おり」(正確にはなんと言えばいいかわからないorz)は使わず「~いて」を使う。
10)接続詞の「また」は極力つかわない
だいたい削除できる。助詞の「も」をうまく使う。「それもまた一理ある」のような副詞は許容(個人的にはまず使わない)。
(略)
「開始する」は、「開」と「始」という意味が似ている言葉をダブらせている動詞です。こういう動詞は、片方の言葉などを使って書きかえたほうが読みやすい印象になります。
・停止する→止める/やめる
・使用する→使う/用いる
・軽減する→軽くなる/減る
・提示する→示す
ただし、書きかえることによってニュアンスが大きくかわる場合もあるので、無理をしてまで徹底する必要はありません。
===========引用終了
ほかに思いつくこと。
●「おいて」「にて」は使わない。
これは新聞でも避ける表現。だいたい「で」にできる。
「おいて」はあまりみないけど、「にて」のほうが許容度が上がるので目にすることも多い。某旅行パンフの仕事をしたときには相当気になった。「レストランにて食事」「バスにて移動」……どちらも「で」でいいだろう。
●「~から」「~ので」「~ため」
これも相当微妙。「~ため」は書き言葉(ニュースでアナウンサーなども使う)の印象がある。文章でなぜ書き言葉を使ってはいけないのか、と言われると困るけど、そういう方針なので。
「~から」「~ので」だとどうかな。たしかにやわらかさ重視なら「~ので」だろう。そこまで徹底するべきか……。
思いついたら追記します。
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