下記の仲間。
日本語アレコレの索引(日々増殖中)【16】
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mixi日記2011年03月日から
テーマサイトは下記。
【「彼女は美人だ」の「だ」は断定の助動詞 (補助動詞) だそうですが】
https://oshiete.goo.ne.jp/qa/9212846.html
==============引用開始
「彼女は美人だ」の「だ」は断定の助動詞 (補助動詞) だそうですが、助動詞 (補助動詞) というからには助けられる (補助される) 動詞があるはずだと思うのですがどれが動詞ですか。
「だ」は断定の動詞だというと何か問題があるのですか。
==============引用終了
別件にも関わる話なので、一応調べてみた。
辞書の引用は末尾に。
Web辞書レベルで十分だろう。「助動詞」「補助動詞」あたりはちゃんとした文法辞典を見るべきかもしれない。だが、そんなことをすると大変なことになる。このテのことだと、Wikipediaもけっこう参考になる。
「助動詞」に関しては、国文法と言語学では助動詞に扱いが大きく異なる、なんて考えはじめると泥沼が待っている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A9%E5%8B%95%E8%A9%9E_(%E5%9B%BD%E6%96%87%E6%B3%95)
質問の「だ」は断定の助動詞。
「助動詞」は動詞につくイメージが強いが、「体言、その他の語」につくこともある。「動詞」を「(補)助」するわけではないから、「準動詞」とでも呼ぶほうがいいのかも。ただ、日本語の文法にはそういう用語はないらしい。
「助動詞」と「補助動詞」は別物。
……ということになりそう。
Wikipediaを読むだけでもいろいろややこしい話が出てくる気がするが、そんなことには踏み込まない。キッパリ<( ̄- ̄)>
こういう基本的な話を改めて調べてみると、いろいろ発見がある。
●「補助動詞」&「本動詞」って考え方は、一応アリなのね。かなり俗っぽいものと思っていた。表記の問題でよく出てくる。本動詞の「下さい」は漢字で書き、補助動詞の「~てください」はひらがなで書くのが一般的、とか書いたりする。
●「本である」の「ある」も補助動詞なのね。「置いてある」の「ある」は補助動詞だけど……。ということは、「本である」の「である」は「助動詞」に「補助動詞」がついているってことになる。「本動詞」はいずこへ(笑)。
さて、別件の「さわり」だけ(誤用?)。
「彼女はかなり美人だ」の「かなり」は「程度副詞」なんだろう。美人の「程度」を修飾している。
「彼が勉強したのは主に経済学だ」の「主に」の品詞はなんなのだろう。「経済学」に「程度」はないぞ。
==============引用開始
デジタル大辞泉の解説
だ[助動]
[助動][だろ|だっ・で|だ|(な)|なら|○]《連語「である」の音変化形「であ」がさらに音変化したもの》名詞、準体助詞「の」などに付く。
1 断定する意を表す。「今日は子供の誕生日だ」「学生は怠けるべきではない」「熱が高いのなら会社を休みなさい」
2 終止形「だ」を間投助詞的に用いて、語調を強める意を表す。「それはだ、お前が悪いんだよ」→だろう →のだ
[補説]現代語「だ」は室町時代以来の語で、関西の「じゃ(ぢゃ)」に対し、主として関東で使われた。「だ」が用いられる文体は「である」とともに常体とよばれ、敬体の「です」「であります」と対比される。「だ」の未然形・仮定形は、動詞・形容詞・助動詞「れる・られる・せる・させる・た・たい・ない・ぬ・らしい」などの終止形にも付く。連体形の「な」は、形式名詞「はず」「もの」などや、「の」「ので」「のに」に連なる場合に限って使われる。
「それも遅ければきかない物だぞ」〈雑兵物語・上〉
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デジタル大辞泉の解説
じょ‐どうし【助動詞】
品詞の一。付属語のうち、活用のあるもの。用言や他の助動詞について叙述を助けたり、体言、その他の語について叙述の意味を加えたりする働きをする。
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デジタル大辞泉の解説
ほじょ‐どうし【補助動詞】
動詞が、本来の意味と独立性を失って、付属的な意味を添えるものとして用いられるもの。「私は日本人である」の「ある」、「風が吹いている」の「いる」、「本を読んでいらっしゃる」の「いらっしゃる」、「迎えに来てください」の「ください」など、断定・動作の様態・敬意などを示すものとして用いられる。
大辞林 第三版の解説
ほじょどうし【補助動詞】
補助用言の一。動詞のうち,本来の意味・用法の独立性が薄れ,述語の下に付いて,もっぱら付属的に用いられるようになったもの。「本である」「戸があいている」「食べてみる」「お読み下さい」などの「ある」「いる」「みる」「下さい」の類。 本動詞
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