映画「パラサイト・バイティング 食人草」感想(ネタばれ、グロ注意) | B級映画の感想や漫画、アニメのブログ@黒豆

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あらすじ(amazonより引用)
メキシコでリゾートを楽しんでいた2組の男女が興味本位で古代マヤ遺跡に乗り込む。そこで待ち受けていたのは殺意に満ちた地元民の包囲、夥しい人骨の山、そして外壁を不気味に覆う<蔦>だった……


日本未公開、2008年のオーストラリア産ホラー映画です。
タイトルだけ見るとB級臭があふれ出てますが、内容はかなりよく出来ています。原作小説も買ってみたいけど評価があまりよろしくないのでちょっと様子見。

ストーリーは、ホラー映画にありがちな、若者が現地の入ってはいけない場所に足を踏み入れて面倒なことになるというパターンです。でも、展開が早いのと、ロケーションが良いのが相まって導入部も退屈しません。

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マヤの遺跡についてからは、怒り狂った現地の人に言われるがままに遺跡の上に登らされます。この遺跡に生えているのがタイトルにもある食人草です。遺跡にいれば食人草の餌食、逃げようとすれば現地人に殺される、逃げ場なしです。

この食人草、襲う際は傷口などから人体に潜り込んできます。痛そうです。かなり痛そうです。
いっそ草がまとまって怪物の形になって、がっつり襲ってきてくれた方が心臓に優しいです。

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でもこの映画における怖さは、食人草そのものよりも、極限状態での人間の怖さにあると思います。
草に恐れをなすあまり主人公たちを逃がそうとしない現地人。怪我を負った仲間の処置をどうするかについての言い争い。そして、体内に草が入ったことで発狂し、ナイフで自分を傷つけて草を取り出そうとする人も。このシーンが演技も相まってかなり痛々しいです。

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被害者数も、回想シーンを含めて草の餌食になったのは2人。現地人に殺されたのが2人。発狂した仲間に殺されたのが1人と、発狂した本人は殺してくれと懇願して仲間が手にかける。
ちなみに、ヒロインは最後に無事脱出できるんですが、収録されている別エンディングでは、脱出できたと思ったら実はすでに体内に草が……というバットエンドとなっています。

ホラーとしてはかなり良いです。本編も90分でテンポも良く、吹き替えを含めて演技も上手いです。
ただ上記の画像のようにかなり痛々しいシーンが多いので、グロ耐性が無い人は注意です。
この手の映画を見る人にそんな注意は無意味だと思いますけどね。
ちなみに一番きついのは、足に傷を負った仲間が感染症になるのを防ぐために、膝から先辺りを切断するシーンです。
当然道具がないので、ナイフで周りの肉を削ぎ、骨は石で叩き割る。傷口は熱したフライパンで塞ぐという、戦場みたいなやり方です。しかも結構直接映ってます。

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