エステやマッサージって、気持ちいいですよね。
程よい圧力でリンパを流し、身体のコリをほぐし・・・
ところで、スキンケアって気持ちいいですよね。
豊かな香りに囲まれて、素肌に潤いが溶け込んでいくような・・・
目をつむってゆっくり肌を撫でると、もううっとりです。
さて、エステも、マッサージも、スキンケアも、
なんで気持ちいいんでしょう?
機能が改善しているから?
ヨーグルトを食べて腸内環境が改善したって気持ち良くないですよね。
この理由は、細胞の派生経路に秘密があります。
派生学的に、
脳の細胞と皮膚は、途中まで同じ経路を辿っているのです。
私たちは赤ちゃんとして誕生する前に、
お母さんのお腹の中で受精卵をスタートとして細胞分裂を繰り返して人間らしい姿を形成します。
その際、始めに外胚葉、中胚葉、内胚葉という3層の細胞層を起点として様々な機関が作られるのですが、
脳や中枢神経、末梢神経、目・耳・鼻や皮膚といった感覚器は全て外胚葉から派生しているのです。
皮膚と脳は非常に密接な関係にあるということがわかります。
だから、肌に良い刺激を与えると、脳が気持ちいいと感じるのです。
逆に言えば、脳がストレスを感じれば肌が荒れます。
気分が絶好調の時は、肌も艶やかになります。
この理解を、「皮脳同根(ひのうどうこん)」といいます。
脳のコントロールは難しいですが、
丁寧にスキンケアをすると、確かに脳にリラックス効果を与えることができるのです。
化粧品は心を豊かにするもの。
これは、科学的に立証されていることなのですね。