昨日、小林桂樹さんのお別れ会に参席しました。
桂樹さんは去る9月16日に逝去なさった。
まったく、哀しくて、淋しい。
まったく、残念でならない。
どうしようもない・・。
もったいない・・・。
ああ・・、ああ・・・。
ただ、それしかありません・・・・。

私と桂樹さんは
「火曜サスペンス 朝日岳之助シリーズ」で
十数年に及んでご一緒させていただきました。

このシリーズが始まった初回は弁護士である父、桂樹さんと
なかなか司法試験に合格できない薬丸裕英君の息子とを
レギュラーメンバーにして始まった番組でありました。

私が第二回のゲストで
敵対する検事(花木理恵)の役を仰せつかったことが契機となり、
三回目以降、常に人情派の弁護士に対抗する女性検事役として登場、
後に検事をやめて桂樹さんに弟子入りして弁護士に転身、
桂樹さんを尊敬する花木弁護士として活躍させていただいたのです。

二時間ドラマのシリーズは年に一本、二本撮影することがあるかないか。
振り返れば十余年をともにさせていただきました。

その間、さまざまな桂樹さんのお人柄に触れ、
私は深く、深く桂樹さんを尊敬し、
敬愛申し上げてきたのです。

この度のご逝去は残念でしかたがない。
また、数年前に奥様を亡くされ、
次いで現場でマネージャーとして支えていらした
蓉子さんを亡くされるに至って、
私どもも、実に実に嘆いたのでありましたが、
桂樹さんのお心を思えばさらに、切なく、苦しく・・。

昨日は芸能界の重鎮がまさに「一堂に会する」
盛大なものでありました。
私も隅のほうからご挨拶させていただきました。
「朝日岳之助シリーズ」のスタッフ面々と久しぶりに出会って
当時の想い出話に花を咲かせました。

本当に素敵な方でした。
とても書き尽くせません。

私は桂樹さんとご一緒させていただいた想い出を
いつまでも胸に留めております。
そして素敵な蓉子さんの笑顔もともどもに・・。

どうか皆様も、市井の人々を描くことに心を砕いた名優
小林桂樹さんのことをずっとずっと、記憶に留めてください。

ありがとうございました。
そして、どうぞ安らかに・・。

            合掌

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