ある教師の尽きる事のない煩悩 | お気楽ごくらく日記

お気楽ごくらく日記

白泉社の花とゆめ誌上において連載されている『スキップ・ビート』にハマったアラフォー女が、思いつくままに駄文を書き綴っています。

自分の話を放り投げて、素敵な企画に参加させていただきました♪

この話は、晴れなら空にさじなげての猫木 葵様が企画されてる素敵な企画

ぶるまん。~ドキリ☆秋のコスプレ大会への参加作品です。
*素敵バナー画像:『十把一絡』ロックロック様*
*ぶるまん。参加作品以外への無断転送禁止*

注意事項といたしまして、私のは×ンタイ漂う大変残念な話に仕上がっております(←オイ)
事前に主催者の猫木 葵様にお伺いした所、「何でも、ウェルカムよ~。」とのありがたいお言葉を頂き、UPに踏み切りました。
ブッ壊れてる蓮の話なんて読みたくないわ!!と言うお嬢様方は、ここでUターンする事をお勧めします。

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すらりと伸びている手足。華奢な体躯に白い肌。主張しすぎない慎ましやかな胸。なんの変哲もない濃紺のスクール水着なのに、何故か彼女が着ているだけで特別な物の様に思えて来るから不思議だ。
黄色い水泳帽も水中眼鏡もなんら、彼女の可愛らしさを損なうことはない。

彼女はジャージも夏の体操服も似合っていたけど、やはり一番似合っているのはスクール水着だと思う。
そんな彼女だから、きっとレオタードも似合うと思うのだが、残念ながらこの高校には体操部も新体操部もない。

一年生のの女子の体育と保健体育を担当している敦賀蓮は、生徒達がプールサイドに集まって来る声を聞きながら、今日の授業内容のことより己の煩悩で頭を一杯にしていた。

~敦賀蓮 妄想劇場その1~

蓮は己の欲求を抑えきれずに、彼女の元に歩み寄るとさっと抱き上げた。
彼女は何が起こったのか分からない表情をしているし、周囲の生徒達もざわつき始めた。
特に女子生徒からは悲鳴が上がったが、これからの事を考えるとそんな事知ったこっちゃない。
とは言え、矛先が彼女に向かうのを最小限に食い止めるために尤もらしいことを口にした。
「彼女の調子が悪そうだから保健室に連れて行く。社先生、済みませんが、女子の授業もお願いできますか?」
問いかけの風を装ったものの、その目にはNOとは言わせない迫力があり、社は頷いた。
その長い足を生かして彼女を現在全く使用されていない部屋に連れ込むと、蓮は後ろ手に鍵を掛けた。
ガチャリと鍵の掛かる音にビクリと反応した彼女は
「せ・・・んせい?」と蓮に少し不安そうに問いかけた。
蓮は安心させるように笑いかけると、
「最上。大丈夫だよ。これから課外授業を始めるだけだから。そんなに怯えなくてもいい。」
それでも不安気な顔をしているキョーコの力を何とか抜こうと、蓮は手招きした。
「ほら、そんな離れた所にいないで、こっちにおいで。」
真面目な性格の彼女、最上キョーコはおずおずと蓮に近寄ってきた。
そんなキョーコを壊れ物を扱うようにそっと抱きしめた。
キョーコの潤んだ瞳と上気した頬に蓮の紙縒りも脆い理性は耐え切れなかった。キョーコの顎をそっと持ち上げて優しく啄ばんだ。
これから何が起こるのかようやく理解したキョーコはそっと呟いた。
「先生・・・私初めてなんです・・・」
「大丈夫、優しくするよ・・・」
蓮はゆっくりとキョーコを床に押し倒すと・・・・

「・・・い、おい!!蓮!!」

ちょうど良い所で邪魔をされた蓮は、チッと舌打ちをしながら振り向くと、そこはプールサイドで、男子の体育を受け持っている社倖一が怖い顔でそこに立っていた。
「何を考えていたのか丸わかりなその顔を何とかしろ!!それから両方の鼻から鼻血が出てるぞ。」

この社は、蓮の2年先輩で高校も大学も同じで現在、職場まで同じと言う腐れ縁であり、何かと頭の上がらない相手でもある。

蓮は気合で鼻血を引っ込めるのと始業開始のチャイムが鳴ったのが同時だった。

蓮の鼻血が止まったのを確認した社は、生徒たちに、「準備体操するぞ。」と声をかけていた。
蓮も社の隣に並んで準備体操を一心不乱にしていたのだが、その頭は次なる不埒な妄想で一杯だった。

~敦賀蓮 煩悩劇場・その2~

プールに入ったはいいが、半泣きで全く泳ごうとはしないキョーコに蓮は優しく言った。
「最上。泳がないと点数が付けられないぞ。」
「すみません、先生。私泳げなくて。」
ますます泣きべそをかくキョーコを可愛いと思いながらも、思案顔で蓮はさも思い付いたとばかりに一つの提案をした。
「この一番端っこのコースで、少しでも泳げるように先生と練習しようか。」
「そ・・・・んな事いいんですか?」
どうやらキョーコは、暗に自分だけ特別扱いしてもいいのか?と蓮に問いかけたのだが、蓮からしてみれば、そんなもの全くのノープロブレム。文句のある奴は、俺が相手をしてやる!!な心境なのだが、そんな蓮の気持ちなど全然知らないキョーコは恐縮していた。
「最上。気にしなくていいよ。ほら俺の手に捕まって体の力を抜いてごらん。」
「先生!!初めて水で浮けました。」
「そうそう。それで足を上下に動かして前に進んでみようか。ゆっくりでいいから。そうそう。その調子だ。」

そこで、ピーっと自分の鳴らしたホイッスルの音で我に返った蓮は、「次。」と言った。どうやら自分が妄想を繰り広げている間に準備体操は終わり、出席簿順に数名づつ泳いでいたのを蓮は(妄想するので)忙しく見ていなかった。
プールに入った女子生徒の中にキョーコもおり、ついつい見入ってしまった。
妄想の中のキョーコと違って、現実のキョーコは実にきれいなフォームで25mを泳ぎ切り、蓮を落胆させたのだった。

さて、そんなこんなで蓮の欲望が一つも叶えられずに一学期が終わろうとするある日のこと。第二体育館で一年生とその父兄を集めた集会が開かれた。
この高校では、夏休みに入ってすぐに一年生だけで臨海学校に行くので、その説明会が行われているのだ。
この合宿中に遠泳も行われるので、一年生の体育を受け持っている蓮と社も壁際に立って、一年生の学年主任が合宿の主な目的と日程やスケジュール、その他の注意事項など説明しているのを聞いていた。

~敦賀蓮 妄想劇場その・3~
「みんな無理しなくていいからな。ゆっくりでいいから、泳ぎ切るのを目標にがんばれ!!」
蓮と社は遠泳の監督をするために、ボートをゆっくりゆっくり漕ぎながら生徒たちに声をかけた。
キョーコは無理のないペース配分で泳いでいたが、突如として異変が起こった。突然、キョーコの姿が海の中に消えたのだ。
キョーコは決してタチの悪い悪戯をするような生徒ではない。と言うことは・・・考えるよりも先に蓮は海に飛び込んだ。
蓮が危惧した通り、キョーコは泳いでる最中に足が攣ったらしく、足を抱え込んだ姿のまま海の中を漂っていた。
一分一秒でも早く彼女を助けなければと、蓮は泳ぐ速度を速めキョーコの元に辿り着くと、キョーコをしっかり抱きとめると、海面に向かって浮上した。
海面に出ると、蓮は自分の乗っていたボートにキョーコを乗せると心臓マッサージと人工呼吸の応急処置をした。
キョーコの胸は柔らかく、唇はプルンとしていて甘く、こんな時でなかったらもっと彼女の体の隅々まで堪能していたかったのだが、命あっての物種。
二人を心配そうに見ている社に、蓮は「彼女を病院に連れて行きます。」と伝えると、
猛スピードでボートを漕ぎ始めた。
海岸には社が手配してくれたのだろう。救急車が待機しており、付き添いとして蓮も乗り込んだ。
病院で診察と治療を受けている間にキョーコは無事意識を取り戻し、幸いな事に命に別状はないと言う事で入院する事なく、二人はタクシーで合宿所に戻った。
タクシーから降りる際、蓮はキョーコを横抱きにして抱え上げた。
「先生。私、歩けます。」
「今、溺れたばかりで足に力が入らないはずだから、ここは先生に甘えてなさい。」
「はい。」
蓮は自分の部屋にキョーコを連れて行くと、真っ先にシャワールームに直行した。
「ほら、こんなに体が冷え切っている。湯船にお湯を溜めて温まっておいで。お風呂から出て来たら、足をマッサージしてあげるから。」
「先生・・そこまでして頂かなくてもお風呂なら自分の部屋で入りますよ?」
「ダメ。一人でいて急に気分が悪くなったりしたらどうする気なんだ?着替えは俺の服を使って。」
蓮のゴリ押しに負けてしまったキョーコは、じゃあ、お風呂頂きますね。と言って、シャワールームに消えた。
「先生、お風呂ありがとうございました。」
蓮のシャツを着てシャワールームから出て来たキョーコは、凶悪なまでに可愛らしかった。
自分の邪な考えを押し隠して、蓮はキョーコにベッドに横になるように指示を出した。
何の疑問も抱くことなく、キョーコは蓮の指示通りにベッドに横になった。
白いカモシカの様なキョーコの足に蓮は知れず、ごくりと喉を鳴らした。
「足が痙攣したあとは、丁寧にマッサージしないと後々つらいからね。」
ともっともらしい事を口にしながら、蓮はキョーコの足に触れた。そして徐々にその手は足以外の所にも及び始めるに至って、キョーコは蓮におずおずと声をかけた。
「あの、先生?」
「ん?他の場所もちゃんとマッサージしないとね?」
としれっと言うと、徐に蓮は自分の着ている服を脱ぎ捨てキョーコに覆い被さった。

そこまで想像した時、横から社に脇腹を小突かれて我に返った。
父兄や他の教師もいる手前、蓮はプリントでにやけて止まらない自分の顔を覆お隠していたのだが、腐れ縁である社にはお見通しだったらしい。

完璧なシュミレーション(?)でその日を待ったのだが、予定していた臨海学校の日程は予備日も含めて台風で中止になり、蓮の野望は成し遂げられる事はなかった。

《おわり》

スクール水着の話が思い浮かんだのは、フルバで透がスクール水着を着ているシーンが可愛かったなぁ、きっとキョーコもスクール水着が似合うに違いない!!と言うくりくりの欲望(?)ゆえの事です。

ぶるま・・・懐かしい響きです。ブルマ世代の私は小中高と体育のたびにこんな下着みたいなの履きたくないなあと思いながら着替えたものです。
ぶるまの最大の欠点(?)は上手く履かないと裾から下着がはみ出す、所謂 "はみパン"状態になってしまい、お互い注意し合ったのも懐かしいです。

タイトルの《ある教師》は、《或る教師》と《R教師》を掛けてたり掛けてなかったり…←どっちだよ。

たぶん表で行けると思うのですが、ネ申が降臨したら限定にいたします。
限定でもダメだったら、単語や表現などを書き換えるかもしれませんので悪しからず。
話をコロッと書き換えるまではいかないよね?きっと・・・・