先日の週末、子供の学校行事に駆り出されて来た。

ドローグカンペンという、運動会と文化祭を一緒にしたようなもので、市内の小学校の高学年が一同に集まり、いろいろな種目で点数を競うといったものである。
こういうのに親も週末の一日をつぶして手伝わないといけないなんて、「子供の多い人ほど寿命は短い」という研究結果があるのは理解できる。

グラウンドに設えている中央ステージには、近隣の小学生や中学生のバンドやフォークグループが何組も出演して演奏した。



咲蓉子の官能な日々-Drogkampen0905



感心したことに、これらの10代のアマチュアミュージシャンたちが皆、オリジナル作品をひっさげて現れたことである。この運動会のテーマは、大会の名の示すとおり、ドラッグ反対 ドクロ 。歌もドラッグ反対をテーマに作っている。

コピーはできても、オリジナルを作るのは難しい。
スウェーデンのテレビ素人のど自慢大会にも、よくオリジナル曲を歌う人が現れるが、そういう人は勇気あると思うし、分野は違っても同じ創作を志す者として賞賛を禁じえない。

日本で映画映画 の専門学校に行っていた人が言うことには、クラスには映画についての夢を大きく語る学生はたくさんいた。だが在学中、彼以外誰一人として自分の台本を書き上げた人はいなかったそうだ。

また、ある漫画家がアシスタントを募集すると、どんな絵柄も描ける優秀な人がどんどん応募してくるのだけれど、「面接にオリジナル作品を持って来てください」と条件をつけるととたんに応募者がいなくなるのだそうだ。
そういう人は、「私はどんな絵でも描けるのだから、オリジナルなんていいんです」と言うのだそうだけど、人まねをするとオリジナルを作るとでは雲泥の差なのだ。

どの分野でも、最初は気恥ずかしいかもしれないが、できればオリジナルに挑戦してほしい。私などの例で恐縮だが、最初は本当に頭の中がブランクになって落ち込む。でも慣れていくうちにだんだん次のアイデアが湧いてくるものだチョキ