どうして私がそんなに手にこだわるようになったか・・・

小さい頃から特に手荒れがひどかったのですが、それでもなんとかこの年まで生きながらえてきました。

マニキュアもしてみるけれど、1、2日たったらもとのひどい爪に戻ってしまい結局何もしないほうがまだ清潔でいいかも・・・という結論に毎回達してしまっていたのです。

数日前、デパートの化粧品売り場を歩いていたときのことです。なんとなく
MAVELAというハンド・ネイルケア専門ブランドの売り場で立ち止まってその製品を見ていました。本当にエキスパート!な雰囲気のパッケージが素敵、それに本当に小さな小瓶に入った鮮やかな色のマニキュアの瓶が美しかったからです。
テスターとして手専用パックのチューブも置いてありました。
へえ、手専用と顔用ってどう違うのだろう・・・と思いながらそのチューブを手にとると、店員らしきMAVELAのパッケージと同じ色をした制服を着た小太りのおばはんが私の方にずんずんとやって来て、
「それはハンドクリームじゃないのよ! つけたら真っ白くなるのよ!」
と言います。そんなことぐらいわかってるよ、と思いましたが、有無をいわさずおばはんは「ハンドクリームはこれよ!」と指差します。日本円にすると千二百円くらい。ハンドクリームにしてはさすがに高いです。

私は自分のささくれた指をなんとかしたいのだと言いました。するとおばはんは突然私の親指の爪を指し、「あなたこれ、水虫よ!」と高らかに宣言したのです。
「この爪の色が変わっているのは水虫の証拠なのよ。ハンドクリームよりまず病院へ行くことね」

水虫? 私は足にだって水虫はないんですけど? 私は家に帰ってさっそく知り合いの看護師に指を見てもらった。すると
「これはマットな白色マニキュアが剥げ欠けてるだけじゃないか」
そこで私は二度ショック。
剥げたマニキュアって水虫に見えるの・・・。

このときです、私の来年の目標に、「手をきれいに」が確実に加わったのは。

それにしてもエレガントな製品も、エレガントじゃない店員を置いていたら台無し、ちっとも売れないですよ!!