REC/レック3 ジェネシス | KURI of the DEAD

REC/レック3 ジェネシス

スペインで150万人が大絶叫したといわれ、POV(ポイント・オブ・ビュー)により圧倒的な緊張感を生み出したスパニッシュ・ホラーの第3弾。前2作ではジャウマ・バラゲロと共同監督を務めていたパコ・プラサ監督による監督作品。

【STORY】
スペイン・バルセロナの結婚式場。この日、コルドとクララの結婚式が行われていた。式を終えた一行は披露宴会場へと移動。盛大なパーティが開かれ会場は大盛り上がり。しかし、病院で犬に手を噛まれ包帯を巻いていた叔父のぺぺが突如豹変。近くにいた女性の首を噛みちぎり、会場は大パニックとなる・・・。

【REVIEW】
とある神父が悪魔憑きを科学的に解明しようとした過程で、未知のウイルスを発見し、手違いからアパート中にウイルスを広めてしまった事件。
古来から恐れられている悪魔憑きが実はウイルスが原因だった?という斬新な発想を取り入れたスパニッシュ・ホラーの第3弾である。
1作目・2作目は上記のアパートが舞台で、2作目は1作目の直後という時系列。
この3作目は1作目とほぼ同時期の別の場所で起こったお話しである。

まずは、幸せなカップルの結婚式の様子をひたすら見せられる。全体で80分しかないのに。しかし、新婚カップルの友人が撮っているこの映像の中には、後々につながる大切な要素がいくつか詰まっているのである。

コルドとクララは、この日めでたく結婚式を執り行う。チッ。親類や友人が大挙して集まり、お祝いムード。
そこへ現れたのが新郎の叔父ぺぺ。どうやら病院で犬に手を噛まれたらしい。手に包帯を巻いている。この犬って1作目に話題に出た犬のことかな?
式は無事終わり、一行は披露宴会場へ。

そして披露宴も大盛り上がり。
ここで注目したいのが、賑やかし役で登場したスポンジ・ジョン。スポンジ・ボブではない。全身スポンジの着ぐるみを着たスポンジ・ジョンは、その道10年のベテランらしい。著作権の関係でスポンジ・ボブとは名乗れないとのことだが、スポンジ・ボブのパクリではないと主張している。
唐突に現れたこのキャラクター。今後の惨劇にどう絡んでくるか期待感が高まる存在である。

新郎新婦もダンスで大はしゃぎして、会場のテンションはMAX。
そこへ犬に手を噛まれた叔父ぺぺ。会場2階の渡り廊下のようなところの手すりに腰掛けている。酔っているのなら危険な状況。気づいた参列者は口々に降りろと叫ぶが、悪ふざけしているように見える叔父ぺぺは落下。会場は悲鳴に包まれる。
落下して動かない叔父ぺぺの介抱に向かうぺぺの妻。だがしかし、あろうことか、ぺぺ突然起き上がり妻の首を噛みちぎってしまうのである。
会場また悲鳴。同時に感染者と思われる人々が会場に乱入し、参列者たちに襲いかかる地獄絵図。一体何が起こったのか。
新郎とカメラを持った友人、その他男2人と女の子1人(クララの妹)は厨房へ避難。クララの行方はわからない。

ここでやっとREC3のタイトルロゴ。ここまで約22分。そしてここから手持ちカメラ(POV)ではなくなる。
厨房に集まったメンバーはダクトを見つけ外へ出ることに。だがしかし、太ったおっさんが1人。会場のプロカメラマン。おっさんはダクトに入ることができず脱落。レ・ミゼラブル・・・。

残るメンバーは会場の外へ。パトカーを見つけて駆け寄るが、警官もすでに感染者。1人が犠牲に。
新郎、友人、クララの妹は、すでに何人かが隠れていた教会へ。教会の聖水のおかげで感染者たちは入って来れないらしい。ここでやっとRECらしい設定が。

直後、館内放送でクララの声。神父と一緒に中央管理室に隠れているらしい。クララは館内放送で、自分が生きていること、そして実は妊娠していることを告白。その場は一瞬、感動に包まれる。
妻クララの救出に向かう夫コルドともう1人。驚くべきことに、その教会に飾られていた昔の西洋の鎧を身につけて。

一方、中央管理室のクララと神父。多数設置しているモニターで会場の様子を見ている。ここで神父が「早すぎる。こんなに早く悪魔の復活がはじまるとは。」と話し始める。
神父曰く、尊厳を保たずに、神の家を捨てた天使たちがいたらしい。その天使たちは、神によって永遠の暗闇に閉じ込められたようだ。天使たちは、最後の審判の日まで出られないはずだったらしい、と。
どうやら堕天使の皆さんが暗闇から出てきてしまったらしい。
ちなみにこの神父、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーにそっくりである。
神父の説明が終わると同時に、感染者たちが部屋になだれ込んでくる。

場面は変わり、西洋の鎧を身につけて中央管理室へとたどり着いた夫コルド。しかしそこには誰もいなかった。
ちなみにこの部屋のテレビに、REC1の舞台のマンションが大騒ぎになっているというニュースが流れている。

そしてまたまたクララ。無事に中央管理室を脱出し、友人カップルと合流し逃げ道を探していた。
逃げている道中に興味深いシーンが。
一行は、感染者となった2人の女性に遭遇。その2人が鏡に映るが、その姿はまるで餓鬼(西洋の悪魔の姿?)のよう。そして神父が説教を唱え始めると、2人の動きが止まってしまうのである。むぅ、RECらしい。

その後、神父とはぐれ、どこかへ迷い込むクララと友人カップル。ライターの火を頼りに進むと、目の前に怪しげな影。
この影の正体はスポンジ・ジョン!
キター! スポンジ・ジョン、キターーーーーーーーーーッ!
しかも銃を持っている。とても頼もしい。
ライターの火を近づけると、このスポンジの着ぐるみは燃えやすいと怒るスポンジ・ジョン。じゃあ脱げば?という問いに、この下は裸なんですと怒るスポンジ・ジョン。ぷぷっ。
一行は屋外へ脱出。その間に友人カップルの女性の方が犠牲に。さらに襲いかかってくる感染者たち。ここであのスポンジ・ジョンも餌食に。スポンジ・ジョン、思ったよりもあっさりと・・・。残念。

地下道へ逃げ込むクララと友人男性ラファ。この地下道を進むと敷地の外へ逃げ切れるようだが、クララは思い直し夫コルドを探しに会場へ戻ることを決意。偶然そこにあったチェーンソーを手にして。
チェーンソーで感染者無双を演じた後、無事コルドと再会。だが気づくと感染者に四方を囲まれる絶体絶命の状況に。あきらめる2人。
だがしかし、ここで行方がわからなかった神父が館内放送で聖書の内容らしき言葉を。動きが止まる感染者たち。この隙に敷地の外へ逃げ出そうとする2人。
めでたしめでたしと思いきや、突然クララの手に噛みつくおじいちゃん。
冒頭の友人が撮った映像で、このおじいちゃんは耳が遠くてしかも補聴器の調子が悪いというシーンが放り込まれていた。
そう、おじいちゃんには神父の言葉が聞こえていなかったのである。あーあ。

手を噛まれたクララ。感染の危機。そこでケーキカット用の大きな刃物を持っていた夫コルドがクララの手を切り落とす。
感染の危機は逃れたか? 2人は敷地の外へ出ようとするが、会場全体が何かに覆われている。全体を封鎖されるREC1作目状態。
クララ吐血。どうやら感染。それを見たコルド、クララをお姫様だっこして何とか外へ。外にいる当局の警告を無視してクララに覚悟のキスをするのである。

ここでクララ覚醒。クララが立った! クララが立ったよ!
クララはコルドの舌を噛み切る。同時に当局が一斉発砲。倒れた2人は意識朦朧とする中、死に際に手をつなぐのである。おしまい。

RECおなじみのPOVという手法が冒頭のみということで、こんなのRECじゃない!という意見が多いようだ。確かにそうではあるが、番外編と捉えて、これはこれで楽しめた作品である。

4作目は2作目の続き、例のアパートが再び舞台となるようだが。

●関連作品・記事
REC/レック
REC/レック2


【MARKING】
オススメ度:★★★★★★6
えげつない度:★★★★★★6
新婦と神父は強い度:★★★★★★★★8
禍々しい度:★★★★★★★7

【INFORMATION】
・原題:[REC]3 GENESIS
・製作年:2012年
・製作国:スペイン
・監督:パコ・プラサ
・製作:フリオ・フェルナンデス
・製作総指揮:フリオ・フェルナンデス、カルロス・フェルナンデス、アルベルト・マリーニ
・脚本:ルイソ・ベルデホ、パコ・プラサ
・出演:レティシア・ドレラ、ディエゴ・マルティン、イスマエル・マルティネス、アレックス・モネール、エミリオ・メンチェータ、クレア・バシェット

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