クライモリ デッド・リターン | KURI of the DEAD

クライモリ デッド・リターン

森に住む畸形の人食い兄弟「マウンテンマン」との攻防を描いて大ヒットを記録したスプラッター作品『クライモリ 』の第3弾。


【STORY】
キャンプを楽しんでいた女子大生のアレックスと友人たちを突如何者かが襲撃する。森の中を逃げまどう彼らだったが、次々と無惨に殺されていく。一方、刑務所の看守ネイトは、凶悪犯たちを護送することに。しかし、護送車は途中で事故に遭い、深い森に放り出されてしまう。その隙に囚人たちは脱出を図るが、そこへ恐怖に怯えたアレックスが現れ、森の中に恐ろしい奴らがいると告げる…。


【REVIEW】
なかなかのクオリティだった『クライモリ 』『クライモリ デッドエンド 』に続く、正統派続編の第3弾である。『~禁猟区』に誤って手を出してしまった人数知れず。自分も続編があることを耳にしてから楽しみにしていただけに、何度とレンタルしてしまいそうになった。観てないけどおもしろいのかな?


さて、例によって何も知らずに森の中にキャンプにくる大学生カップル2組4名。乱痴気騒ぎで周りが見えなくなっているときに奴らは現れ惨殺していくのである。
まずは1人目のセクシーガール。挨拶がわりに開始3分でおっぱい。遠くから後頭部を矢で打ち抜かれ眼球が飛び出す。2人目は殺された彼女を放り出して森の中へ逃げ込んだ男が口の中を槍で串刺し。3人目は3枚おろし。前回はパート2だから2枚おろしで、今回は3作目だから3枚おろしなのか?次は4枚?
とにかくテンポよく殺されていき、出だし好調である。主人公アレックスは無事逃げ切ったようだ。


所変わってとある刑務所。囚人を移送することになった看守ネイト。脱獄を企てていた矢先の出来事に怒り心頭の囚人たち。いかにもたちの悪そうなメンバーである。
囚人たちを乗せて移送先に向かう途中にあるのが当然例の森である。そして奴らの罠にはまり車は横転からの炎上。はい、準備完了。拘束を解かれれば、水を得た魚のように傍若無人な振る舞いをはじめる囚人たち。銃を奪って立場逆転である。
と、そこへ先ほど逃げ切ることに成功したアレックスが登場。状況を説明する。


今回の奴らの殺し方には頭を使った?トラップがいくつか見られる。先ほどの大学生の3人目や囚人の一人の顔面スライスなど。なかなかよい。
しかし残念ながら、今回は前回までのような神出鬼没の緊迫感がなく、相手も囚人ということで感情移入しにくい。この作品の良さは、何の関係もない善良な市民を奴らが理不尽に惨殺していくところにあると思うのだが…。同じ事をしていたら飽きられるのはわかるが。もっとも残念なのは囚人=おっさんばっかりというイメージである。なぜ囚人を出してきたのか?


しかも前回のスケールに比べて今回登場する怪物たちは、早々にやられた子どもみたいな奴(前作の赤ちゃん?)を含めて2名。存在が薄い。
別の作品としてならまあまあだが、シリーズの続編としては期待していただけに違和感が残る。


とにかく、リーダーポジションの囚人がやられるときに、頭をパッカーと開けられキカイダーみたいになったシーンをはじめ、前作までと同様えげつないシーンも多いのでそれなりには楽しめる作品ではある。


はたして続編はあるのか?ぼちぼち潮時か?
奴らの存在が明るみになって、警察もしくは軍隊という流れになってしまうのか?あの作品みたいに。


どちらにしても、この作品がシリーズのターニングポイントとなったであろう。原題が『WRONG TURN』だけに…。


●関連作品・記事

クライモリ

クライモリ デッドエンド


【MARKING】
オススメ度:★★★★4
えげつない度:★★★★★★★7
ほんとに暗いな度:★★★★★★★7
禍々しい度:★★★★★5


【INFORMATION】
・原題:WRONG TURN 3: LEFT FOR DEAD
・製作年:2009年
・製作国:アメリカ
・監督:デクラン・オブライエン
・製作:ジェフリー・ビーチ、フィリップ・J・ロス
・製作総指揮:エリック・フェイグ、ロバート・クルツァー
・脚本:コナー・ジェームズ・デラニー
・出演:トム・フレデリック、ジャネット・モンゴメリー、ギル・コリリン、クリスチャン・コントレラス、ジェイク・カラン、トム・マッケイ、チャッキー・ヴェニス、テイマー・ハッサン、ルイーズ・クリフ、ジャック・ゴードン、チャーリー・スピード


KURI of the DEAD-wrongturn3




















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