ディープ・ブルー | KURI of the DEAD

ディープ・ブルー

DNA操作により巨大化したサメが人々を襲う、『ダイ・ハード2』『エクソシスト・ビギニング』のレニー・ハーリン監督による海洋生物パニック・ホラー。


【STORY】
舞台は、太平洋上に建設された医学研究施設“アクアティカ”。そこでは、サメの脳組織を摘出してアルツハイマーに関する新薬の研究を行っ
ていた。ある女性科学者がサメの遺伝子を改造してしまったことで、人間と同等の知能を持ったサメが生み出されてしまう。サメは次々と研究員たちを襲いはじめるが、研究施設のある海上は、暴風雨で施設からの脱出は不可能。サメたちによって“アクアティカ”は破壊されていくなか、研究員たちはサメの脅威を逃れながら脱出を試みる…。


【REVIEW】
本日、木曜洋画劇場(テレビ東京)で放送されるので、あえて紹介してみよう。


スピルバーグの『ジョーズ』から25年。海洋生物ものの代名詞となり、最高傑作の地位に君臨し続けた名作を脅かす作品がとうとう出た。DNAを操作するという、少々反則気味な設定ではあるが、久々に出たサメ映画の傑作。


サメとの攻防に加えて、破壊されていく海中施設からの脱出というパニック映画的要素が、常に緊迫感を与えている。さすがレニー・ハーリン。

そして、いったい誰が犠牲になって、誰が生き残るのかまったく予断を許さない展開。CGと本物のサメをうまく使い分けていて、リアリティーもある。



(以下、ネタバレ全開)



観る側の予想を見事に裏切ってくれたのが、サミュエル・L・ジャクソンの死に様。本人もあの死に方は気に入っていると、何かのインタビューで答えていた。今回のテレビ放送でも、CMに入る前のタイトルコールに必ず使われるだろう。
この作品のなかでは、一番名が知られている俳優と思われる彼に、あの恥ずかしい死に方をさせるとは…。イキってる最中に後ろから…。ぷぷ
ぷっ。製作者の誰が企画し実行したかは知らないが、見事。感動の涙を禁じえない。


そしてさらに秀逸なのがサメにやられる数々のシーン。サメに殺されるといえば、泳いで、もがき苦しんだ末にガブッとやられて、血が水の中に充満して終わりというのがありがちなパターン。しかし、この作品では、さまざまな死に方を魅せてくれる。


特に秀逸なのが、救助ヘリが襲われて固定された担架に載せられた登場人物が担架ごと海中に引きずり込まれるシーン。その後研究施設の窓から海中を見ていると、サメが遠くからやってくる。近づくにつれよく見てみると例の担架を咥えている。

もっと近づいてくると、担架に固定された登場人物は酸素ボンベを付けているのでまだ生きている!生きているが、苦しそうな顔をしてこちらに近づいてくる。そしてサメによって、担架ごと窓にぶつけられて窓は破壊される。
すばらしいアイデアだ。サメ・ファンタジスタと呼ばせてもらおう。誰に対してかは知らんが。


まあ、せっかくなので観てほしい。はまること間違いなし。テレビを見逃した人もレンタルしてぜひ観てほしい。



【MARKING】
オススメ度:★★★★★★★★★9
えげつない度:★★★★★★★7
頭のいいサメにくたらしい度:★★★★★★★★8
禍々しい度:★★★★★★★★8


【INFORMATION】

・原題:DEEP BLUE SEA

・製作年:1999年
・製作国:アメリカ
・製作:アキヴァ・ゴールズマン 他
・監督:レニー・ハーリン

・脚本:ダンカン・ケネディ、ウェイン・パワーズ、ドナ・パワーズ

・出演:トーマス・ジェーン、サフロン・バロウズ、サミュエル・L・ジャクソン、LL・クール・J、ジャクリン・マッケンジー


deepblue

















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