空っぽだったタッパーにご飯を

詰める。

 

 

 

 

 

帰還困難区域にのんびり草を食む牛たちを見ると、

壮絶な餓死を遂げた多くの牛たちのことを思い出し・・・

 

どうしてあの様な死なせ方をしたのか、

どうせ殺される運命なんだから、とかじゃなくて、

せめてもの命への尊厳などかけらもない、

日本人の野蛮さが悲しすぎる。

 

 

 

 

狛犬ちゃんたちに罪は無いのだけど、

ここは大丈夫ということでリリースした猫達は、

この敷地にある給餌器に近付けなくなってしまった。

 

ワタシが知ってるだけでも、6匹はいたはず。

 

 

 

 

あれは、早春のこと。

狛犬ちゃん達がいた牛舎からほど近い民家に、

牧場にいた子達の姿を見掛けた。

 

 

 

そこには、いつのものだろうか?

誰かが置いていったフードの袋が散らばったままになってて、

聞けば原発事故当初、このお家には沢山の猫がいたのだという。

 

軒下に確かに猫がいる痕跡が残されている。

 

 

 

 

 

 

そして、軒下にご飯を置いてみると、

ほどなくして・・・

 

 

 

 

 

 

茶白ちゃんがそのご飯を食べに来たよ。

 

今にも切れそうな細い糸が、ギリギリで

その命繋いでいるんだね。

 

殺さなければならない正当な理由など何もありません。

 

それは結さんの言葉だけど、、

センターで窒息死させられる猫の命に期限があるなら、

原発避難区域の猫の命に期限はなく、

いつまで続けられるか・・・ただ、それは、

ボランティアの気まぐれにかかってているのだと、

切ない気持ちになる。