以下の画像、全て居住制限区域。
今日も、たくさんの猫と出会う。
クルマを乗り捨て、後を追いかけてみる。
おや~、
この子は、3月31日に会って、バイバイした子だと思う。
まさか、また会えるなんて思いもよらなかった。
今日は3台の捕獲器を、
三本足ちゃんの居た帰還困難区域、浪江町酒井と、
警戒区域の双葉町長塚に、
それぞれ掛けてきた。
一台は緊急保護のため持ち歩く。
給餌依頼の飼い主さん宅にて
中は空っぽ。
にゃんだ~さんのこの給餌機、
福島の工業高校の学生さんを巻き込んで
作ったのだと、先日ブタまるさんから伺った。
ただ、このプロジェクト、簡単に出来たことでは
無かったらしい。
だから、たくさんの愛情が詰まってる。
高校生が作ってくれたこの給餌器が
たくさんの小さな命を繋いできた。
殆どの大人が、動物の命など関心もない中、
自分達の出来るところで動いてくれた。
そいう子達が大人になった時、
動物福祉に関して前進があればと
願ってやまない。
日本って教え込む教育はするけれど、
こういう大事なことを伝えてくれる大人って
ちょっといないと思う。
大急ぎで、次のポイントに向かう途中・・・。
よろよろ出てきた痩せ細ったチビ猫ちゃん。
消えてった場所に緊急保護用の捕獲器を
掛けてその場を去る。
よほど、おなかが空いていたんだね。
短い時間で入ってくれた。
一緒に帰るはずが、授乳の確認をして
言葉がなくなる。
こんな小さな身体で、もう仔猫を育てていたんだね。
さっき、くわえてたのはネズミじゃなくて
仔猫だったのかもしれない。
それなら、仔猫を探して一緒に連れて帰ろう!
そう思って辺りを探すが、何処にも仔猫の姿が
見当たらない。
連れ帰るのも涙、
リリースしても涙。
決断して捕獲器を開けるが、
なかなか出て行かないキジトラちゃん。
一緒に帰れば、きっと幸せになれること
分かっていたのかもしれない。
捕獲器を開けては閉めてを繰り返し、
今度出て行かなかったら連れて帰ろうと思った瞬間、
こころを決めたように出て行ったキジトラちゃん。
大きな声で泣き出しそうになった。
もう、助けてあげられる確証など無いのだから。
警戒区域が解かれて、居住制限区域になった場所だけど
何も変わらない。
誰も助けてくれない。
どこを見つめているの?
人知れず生まれ、人知れず死んでいく。
どれだけ空腹だったのだろう。
ぺったんこのおなか。
助けられなくて、ごねんね。
これが、日本がごく日常、平気でしていること。
罪の意識などなく、双葉町の新たな再編に向けて
鉄のバリケードを今度は何台設置したのだろう?
これで、予算は使い果たせたのだろうか?
その鉄のバリーケード一基のお金で
どれだけの動物の命を救えただろう。
いい加減、狂いだしそう!