2018年2月23日、東京の在日本朝鮮総連合会(朝鮮総連)本部の門扉に向けて右翼活動家が発砲した。このことに怒りを覚える。
現行犯逮捕された右翼活動家は取り調べの警察官に対し、朝鮮民主主義共和国(朝鮮)のミサイルや核爆弾に対する怒りを語るだろう。だが、彼らの銃弾は朝鮮総連やその後ろにある朝鮮労働党(朝鮮の支配政党)だけに向けられたものではない。
朝鮮学校の女子生徒に対する嫌がらせなど、在日朝鮮人に対する暴力は昔からあった。そして、その暴力は形を変えてこの「美しい国」に存在している。街ではヘイトデモが行われ、心無い言葉の銃弾が罪のない人たちに浴びせられている。
そのような中での事件である。
いや、彼らの銃弾は在日朝鮮人だけに向けて撃たれたものではない。彼らが自分の国にとって邪魔だとみなした全ての人達に向けて撃たれたものだ。
朝鮮のミサイル、核爆弾、そして拉致には私も怒りを覚える。だが、ここであらためて強調しよう。在日朝鮮人の多くはこれらの問題に関して罪はない。彼らを排除することは問題の解決にはならない。新たな憎しみを生むだけだ。
朝鮮総連への銃弾に対してあらためて怒りを覚える。