感性の話の続きです。
こんなこと仕事じゃないこと書いてないでクラゴン部屋SUGOの準備をしないといけないんですが。
写真のためにモーターレーシングで封印した感性を鍛えてるって話でいいんでしたっけ。
レースって危ないじゃないですか。だから危ないことをいちいち危ないなんて感じてたらそれこそ危ないんですよ。なぜなら危ないを感じた瞬間に身体が固まって能力が下がるから。
レーサーが怖いのはむしろアクセルを戻すことかな。身の危険よりも人に負ける方が怖い。
ニュルブルクリンクの雨なんか本当に怖い。
路面が古くてツルツルだから怖いんじゃないですよ。ぜんぜんアクセル踏めないのが怖いんですよ。
ツルツルなりにアクセルを踏む、じゃなくてアクセルに触るようにゆっくり踏み込んでいくわけですが、オレよりもアクセルを踏んで、タイムを出してるヤツがいるんじゃないかという恐怖が常にあります。
雨でツルツル滑ることなんかじぇんじぇん怖くないんですよ。だって滑るもんは滑るんだから。
こんなアクセル踏めないけど、みんなもっと踏んでるんじゃないかな、ちょっとだけ踏んでみよっかな、うわーやっぱりダメだったー、の繰り返しです。
そういうことを100回くらい繰り返すとめんどくなって、オレよりアクセル踏んでるヤツがいても知るかバーカバーカみたいに逆ギレをはじめます(笑)。
今ふと思ったんですが、マイカーが滑るのを知覚するのは感覚です。身体的な感覚。
じゃあ感性に近いんじゃねーかといえば、それは違うんですよ。ここで知覚している感覚は、心理的(?)な感性ではなくて、物理的な情報として処理されるんですねー。だから身体的な感覚なのに、感情に関係ない。いや普通は関係あるんだけど、関係なく処理する優秀な親方処理工場があるな。
ここまで仕上がってるとオレでもある程度直感的にかわいいと思いますかのう。
でもぴゃー! かわいいー! マジ卍ー! というほどではないな。そんなだったら写真撮れないべさ。構図とか考えた配置をして、よりかわいく見えるようにしてるわけです。このへんも処理工場の仕事です。
なのでオレのかわいいは感性ベースの直感的なかわいいではなくて、ある程度論理的なかわいいなんですよ。ロジカルかわいい。
ここから能力の話につながっていく…はず。
KURAGON RACING