KVM環境 Windows 8 のインストール その1 」でインストールした Windows 8 Developer Preview を触ってみたメモです。

5. Windows 8 の操作感

5.1. ログイン

電源投入後の画面として、日時のみ表示された風景画を表示するようです。
画面をマウスで上にドラッグすると、ログイン画面が裏から出てきます。
このあたりはタブレット端末上での使用を意識しているようです。

赤び~の備忘録-20110915_01_Windows1.png  赤び~の備忘録-20110915_02_Windows2.png

パスワードを入力して「Submit」ボタンを選択すると、Metro UI によるスタート画面に遷移します。
この画面、タッチパネルならともかく、マウスではドラッグでスクロールしないため非常に操作性が悪く感じました。

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5.2. デスクトップ

スタート画面の「Desktop」パネルをクリックすると、見慣れたデスクトップ画面に遷移します。
もっとも、左下の Windows アイコンを選択してもスタートメニューは表示されず、Metro UI のスタート画面に戻りました。
どうも Microsoft は、スタートメニューの代替としてスタート画面の使用を提案しているようです。

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5.3. エクスプローラ

Explorer は Office 2007 から導入された「リボン UI」が組み込まれていました。
使い慣れると使いやすいとの噂を聞いていますが、赤び~はまだ使いこなせていないようです。

「File」-「Help」メニューから「About Windows」を選択すると、Windows 8 のバージョンを参照可能です。
「Version 6.2」となっていますので、Vista (v6.0) / Windows 7 (v6.1) 系の Kernel を引き継いでいるようです。

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ちなみに v5.0 が Windows 2000、v5.1 が Windows XP だったりします。
v4.x 以前は Windows NT です。

5.4. タスクマネージャ

タスクマネージャは情報量が増えています。
「Processes」タブでは、プロセス毎にCPU / Memory / Disk / Network の使用率が表示されるようになりました。
Applications のプロセスを除くと、起動直後は 26 プロセスが起動しているようです。

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「Performance」タブでは、CPU / Memory / Disk / Ethernet (Network) 毎に詳細情報を表示可能です。

CPU の詳細情報には CPU の種類も参照可能です。
KVM で起動しているため「QEMU Virtual CPU version (cpu64-rhel6)」と表示されています。

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5.5. MS-IME

バージョンは Microsoft Office IME 2010 でした。
予測変換機能が動いていました。

# IME2007 から機能追加されていたとは知りませんでした。。。

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5.6. Internet Explorer

バージョンは Internet Explorer 10 でした。

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Metro UI ではこんな感じで起動します。

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5.7. コントロールパネル

スタート画面の「Control Panel」パネルをクリックすると、Metro UI で実装されたコントロールパネル画面に遷移します。
Metro UI ではウインドウの概念がないのか、常にフルスクリーンで表示されます。

「Windows Update」もコントロールパネルにありました。

赤び~の備忘録-20110915_12_Windows12.png  赤び~の備忘録-20110915_13_Windows13.png

一番下の「More setting」を選択すると、見慣れたコントロールパネルに遷移します。

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「Performance Information and Tools」から「Windows エクスペリエンスインデックス」を計測しようとしたところ、「The Windows Experience Index for your system could not be computed.」とのエラーが出て計測できませんでした。

赤び~の備忘録-20110915_15_Windows15.png

Device Manager では「Multimedia Audio Controller」で警告が出ていました。
とりあえずは「Disable (無効)」にしておきます。

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5.8. シャットダウン / 再起動

マウスを左下に持っていくと Settings / Devices / Share / Search / Start メニューが表示されます。
Settings メニューを選択すると画面右に Settings パネルが出てきます。
そのパネルの Power ボタンからシャットダウン / 再起動を行えます。

# 結構ハマりました。。。
# わざわざこんな分かり辛い UI を採用した勇気に敬意を表します。

スタート画面の場合
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デスクトップ画面の場合
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5.9. Metro UI で起動した Application からスタート画面への戻り方

フルスクリーン表示された Metro UI Application では、同様に Settings / Devices / Share / Search / Start メニューの Start を選択することでスタート画面に戻ります。

# これが一番ハマりました。。。
# わざわざこんな分かり辛い UI を採用した勇気に、ほんとうに敬意を表します。

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5.10. Visual Studio

バージョンは Visual Studio 11 でした。

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6. 総評

Video の Driver が「vga」のためか画面表示はかなりもっさりしていましたが、差し替えると Windows 7 に比べても快適になりそうです。(日本語版でも快適かは、現時点で判断できません。。。)

ただ、鳴り物入りで登場した Metro UI は、操作性が悪すぎるように感じました。
しかも機能そのものを無効にすることもできません。
直感的に使えないタブレット端末向け UI など使い道がないのではないでしょうか。

来年リリースされる正式版 Windows 8 では改善されていることを願います。

[ END ]