『反転』14話 | マナりんごのHello☆海日記 ときどき投資とお酒の日記

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いつまでたっても、初心者のアラ50独身へっぽこサーファー☆
2014年に関西から宮崎県にお一人様で移住しました。

2019年12月から、株式投資を始めました。これまたヘッポコですがw
そんなヘッポコなアラ50の日記です。

『女は顔じゃない、心よ。』


幼い頃の私の手を引きながら、母が言う。



『カナ、ごめんね。可愛い服を着せてあげる事が出来なくて。お母さんが悪いのね。』



カナは知っていた。母がここ数年下着も服も買っていない事を。


カナはぎゅっと母の手を握りしめて、しっかり前を向いて言った。

『大丈夫、お母さん。私綺麗になるよ。』




カナは眩しい光を浴びて、目を背けた。


『では、これから麻酔しますけど、大丈夫ですか。』


『はい。』




その鋭い針は、鈍い圧迫と共に、手の先までしびれる痛みをカナに与えた。


『では、麻酔が効いてきたか確認します。冷たいですか?』


医師は何か白いものを持って、カナの目の周りを拭いているようだった。



『いえ、何も感じません。』



『では、始めてもいいですね?』



『はい。この顔に未練はありません。』







事故から。


まだ車のハンドルは握るのも怖く。


普段の生活をブログに書けるほど正直回復してないけど。


なぜか、




1年ほど前に書いていた『反転』の続きが。


というか新たな展開で頭に浮かんだので書いてみました。


今まで自分が考えていた展開では無くなっていて。


主人公達が勝手に演じている感じです。


つながりが分からない方は。



ブログのジャンル『ものがたり』でみると多分前のお話が出てきます。