柵留山-藻瀬狩山ー2018.3.17
柵留山-藻瀬狩山ー2018.3.17 (単独)
柵留山は下川、滝上、士別の境界付近にある山で、以前から気になっていた存在。
どこから登るにしても距離があり敬遠していたが、岩尾内湖近辺を集中的に登っている今シーズン、いよいよ柵留山にも食指が動く。
当初の計画ルートは岩尾内湖から二子森経由のオリジナルとしていた。
しかし前週に二子森だけを登ったために、ルートを変更して上紋峠からのピストンとした。
上紋峠はすでに標高800mあるので、柵留山とさほど標高は変わらない。
一見楽なようだが、行きも帰りも同じようなアップダウンを繰り返すため、精神的には辛いはずだ。
上紋峠駐車場に車を置く。風が強い中、準備を済ませて出発とする。
まずは藻瀬狩山の山腹を巻いて下る。ボコッと突き出た864Pは存在感がある。
先日降った大雨により硬い雪面を期待していたが、当ては大きく外れた。
なんと20cm程の新雪ラッセルである。それも重い雪質。
パッとしない山並みがうねうねと続く、柵留山(奥)への稜線。
ひたすらにアップダウンを繰り返す修行のような山行だ。
・710手前には不安定な雪庇があって侮れない。崩壊気味のため慎重に通過する。
稜線は広い。マメにコンパスを出さなければ、支稜に迷い込みやすく注意が必要だ。
晴れたり、曇ったり、吹雪いたり・・・。目まぐるしく変わる天候に翻弄される。
さらには重雪ラッセルのためか、途中から股関節痛まで出現。
騙し騙し進むしかなく、何とも辛い縦走となってしまった。
辿りついた柵留山は小さなコブだった。
柵留山山頂。
予想外のラッセルに苦しめられた。
何はともあれ、未踏のピークを無事踏めた!
山頂からはウエンシリ山塊の展望を期待していたが、うっすら稜線が確認できるだけ。
見えそうで見えないもどかしさのまま、山頂を後にする。
出発地点の藻瀬狩山は雪雲に隠れている。
シールを着けたまま、再び長い稜線を引き返す。
途中羆の新しい足跡が横断していた。もうお目覚めされたようだ。
前週登った二子森が手前の二コブ、前々週登った岩尾岳は奥に聳える。
往路のラッセルでつけたトレースは強風でほとんど消滅。
帰りもロングラッセルを強いられ、単独で良かったとつくづく思った。
そのまま車まで戻っても良かったのだが・・・。
峠の側にある藻瀬狩山は未踏なので、ついでに登ることにする。
山頂台地は地吹雪が強烈で目を開いていられない。
氷の粒に容赦なく襲われ、堪らず目出帽装着。
藻瀬狩山山頂。
雪雲に包まれ、折角辿った稜線も確認できず仕舞いだ。
強風に煽られていては回復を待つ気力も湧かない。
早々に上紋峠まで戻って山行終了とした。