暑寒別岳―群別岳ー暑寒別岳 2013.5.13
暑寒別岳―群別岳ー暑寒別岳 2013.5.13 (単独)
群別岳は自分の中で最も好きな山の1つであるが、記録を見ればここ2年登っておらず久々に登ってみることにする。
群別岳へのルートは様々考えられるが、今回暑寒荘から暑寒別岳を経由し群別岳に至るルートをピストンすることにした。
このルートは以前から何度も考えていたのだが、ワンデイで行なうためには条件が揃わないとなかなか難しい。
日が長く、雪の締まったこの時期が最適であると考えた。
登山前日は仕事上の所用で帰宅が遅かったため朝早く起きる自信はない。
余裕を持って深夜のうちに出発したが、途中睡魔に襲われ結局寝坊してしまった。
情けないがいつものパターンで、予定より1時間遅い出発となる。
暑寒荘駐車場からスキーが使える。
佐上台と大斜面下で先行者をパスして、残雪豊かな尾根を良いペースで進む。
雪は適度に緩み、登りやすい。
頂上台地からの信砂岳(左奥)と恵岱岳(右奥)。石狩平野は雲海の下。
先週に続き暑寒山頂。一週間で雪融けが一気に進んだ印象。
今日はここで終わりではない。
気合を入れてリスタートである。
南東斜面を200mほど滑った後、南暑寒へ続く尾根を乗り越えて、・1144のホンジャマ平に下降する。
暑寒別川本流の沢から吹き上げてくる風は凄いが、気温が高いので体が冷えることはない。
途中、ハイマツが出ている場面もあるが、何とかかわすことは可能であった。
群別岳への取りつきまでは概ねスキーが快適に使える。
Co1200でスキーデポしてアイゼンを履く。
全層雪崩の群別岳北東斜面を見上げる。
今年は雪庇の発達はそれほどでもなく、特に問題なく稜線に乗ることができた。
反対側の稜線にも群別川ルートからと思われる2人パーティが登っているのが見える。
山頂では熊の平でテン張っていたという彼らが先着していた。
2人とも山頂までスキーで登りきっていたのは凄い。
久々を味わうようにしばらく山頂に滞在する。
時間的にも奥徳富岳は十分射程範囲であったが、思うところがあって今回はパスすることにした。
浜益側に下ったほうが圧倒的に楽そうだが、ここは単独行の宿命、再び暑寒への稜線を引き返す。
往路を忠実に戻り、暑寒の頂上は巻いて大斜面上に戻るのが一番の省エネルート。
だが、違うルートから再び暑寒のピークを踏みたいという欲に駆られる。
結局、ホンジャマ平・1144より暑寒別川側へCo1000まで標高を落とした後、ダイレクトに暑寒のピークに突き上げる南西尾根を登ることに決める。
山頂までは標高差約500m近い登り返しとなるが、適度な傾斜で登りやすい。
新鮮な角度で見る西暑寒岳(右)と遠くに雄冬山。
本日2度目の暑寒山頂に無事到達する。相変わらず風が猛烈だ。
暑寒荘から群別岳ピストンという自分の課題が克服でき、十分満足のいく山行となった。
ルートは概ねこんな感じです。