神居山810(南)ー松森ー神居山799(北) 2006.1.15 | 道北ヤブ山日記

神居山810(南)ー松森ー神居山799(北) 2006.1.15

神居山810(南)ー松森ー神居山799(北) 2006.1.15 ・単独


幌内山地北部には近い距離の稜線上に神居山という名のピークが二つある。北の神居山は2等、南は3等三角点が設置されているが、いずれの三角点名も神居山であり同名である。
神居山(北)から神居山(南)縦走は以前から計画はしていたものの、距離があるため意外に実現が難しい。
カムイスキーリンクスの朝一番のゴンドラで頂上まで上がり、南に縦走するこのルートでもっとも楽なのであろうが、それではなんとも味気なく面白みにかける。


今回、南の神居山より北の神居山を目指すことにする。1月のラッセルを考えるとこのルートは単独では結構大変そう。ざっと計画しただけでも約15キロはありそうだ。


道道芦別納内線豊里よりオロエン林道に入る。スタート地点は1キロ入ったあたりの除雪最終地点。ここが最終農家で、地形図では203標高点あたり。


気温は‐20度以下。ずい分としっかりしたスキーのトレースがあり、物好きもいるものだと思っていたが、所々に薪が積んであり、ソリもあることから、農家の人が木を切っては薪を運んでいるようだ。


道北ヤブ山日記 朝日の当たる音江連山。オロエン林道より


トレースもすぐに無くなり、ゲートを抜けるとすぐに304ヘアピンである。新しい地図には載っている内大部林道が延びているが、ここより斜面に取り付く。

今年は雪も少ないようで、道北といえど笹が所々顔を出しているのには驚く。ラッセルは脛以下程度で深くはないがこの先交代要員もいない。木々も密ではないので歩きやすい。


570-637と続く丘陵地帯を進むが、左に北の神居山がオロエン川を挟んで見える。
展望のない我慢のラッセルに嫌気がさしてくる。さらに進む方向も南へと変わり、北の神居山からどんどん離れていくのが精神的につらい。それもそのはず、今回のルートはオロエン川を中心に大きく弧を描くように270度くらい周回するルートだ。


南からの尾根が合流するCo680までは非常に長く感じた。Co680の稜線に出ると南側に展望が利くようになり何とかなる気が出てくる。しかしここから見る南の神居山は意外に懐が深く、すぐに着きそうもない。左手には目指す北の神居山が時折望まれるが、頂上のアンテナが豆粒のように見え、完全に諦めムードで進む。


道北ヤブ山日記 神居山(810)の登りから神居山(799)

道北ヤブ山日記 神居山(810)山頂部


右手には昨年下りで使った神居山下降尾根が良く見える。この時期の日の短さを考えると南の神居山登頂後に下降尾根を使って降りるのが妥当というものであろう。

昼近くにようや南の神居山着。ここから北まで届くかは微妙な距離だ。

次回はいつ来れるかわからないことからも、自分の足を信じて一か八かで勝負に出ることに決め、北の神居山を目指すことにする。時間切れになればオロエン林道に下りてしまおうという魂胆だ。


これより600を目指す。急な登りも下りもない相変わらず単調な混合樹林帯が続く。スキーで滑るほどの傾斜のもないのでひたすら深雪を進むという、試練に近い歩きである。

右手に自分の住む旭川の見慣れた町並みが続きそれを眺めながら進むと心が和む。

今日は一月にしては珍しいピーカンで大雪山の展望が素晴らしい。たまには有名な山に行ってみたい気もするが。

道北ヤブ山日記 松森付近からの十勝連峰


順調に距離を稼ぐと654の先で林道が現れる。神居第四線川から松森に通じている林道のようだ。実際地形図より南に伸びている。

松森はピークらしいピークは無く、地名どおりに素晴らしい松林があるのかと期待したがただの何の変哲もないコブであった。
ここまで来ると神居山は間近。今更急ぐ必要も無く、のんびり進む。

最後の急傾斜を上がると頂上台地にでる。時間は15時。アンテナの下でゆっくりと遅い昼飯を取る。

下りは神居スキーリンクスのゲレンデをスキーヤーと共に滑り降りて今日の日程を終える。


道北ヤブ山日記 音江連山に沈む夕日