ちょっとしたなりゆきから、スマホもタブレットも新しくなった。

 

簡単でいいのに、安くていいのに。

毎回、そう思うのに、なんでいつもこうなっちゃうのか。

 

 

しかも、古いほうから新しいほうへのデータの移行の面倒なことといったら。

 

 

そんなもん、自分でやれよ。

と、むこうはいいたいのだろうが、そんなことできるなら頼んでやしない。

 

 

こんなふうにウトいオバサンやオジサン相手に商売してるんだから、もっとちゃんとやれよ。と心で思う。

 

 

 

一回で済まず、昨日また窓口を訪ねると、「私がバカってことなのね」

 

切り上がったような声。

私よりちょっと上くらいの女性が、担当の女の子に言っている。

 

 

 

わかるわあ、その気持ち。

 

もっと上手に説明してほしいわあ。

もっとわかるように説明してほしいわあ。

 

なんたって、キカイが苦手な私たちなのだ。

それが、この時代に、一生懸命生きてるのだ。

 

 

 

私の最初の担当の男子も、もちゃもちゃいってて、何回説明してもらってもわからなかった。

 

そんでもって、ついには彼自身もわからなくなって、その道の専門家に家まできてもらうことになったのだった。

 

 

あのですね、クラウドっていう雲みたいなもんが、こう頭上にある感じで。

 

 

アイクラウド。これ一つとっても、ようするに、だあれもよくわかんないものなんだと思う。

 

 

なんだかこのへんにモヤモヤっとあると考えるべきもので、それがまあ雲のようで。

 

 

 

わからんだろう、それ。

 

で、そのわからんものを頼ってがんばってるのに、こいつ、出番になるとたいてい裏切る。

 

期待してたような働きができない。

 

 

 

くっそお。

 

 

で。

このバタバタで、なんだか決意したのだった。

 

 

 

もうこれが最後。

 

 

こんなもんに振り回される人生、もうこれが最後。

 

 

あと数年後、まあ、三年後には、みいんな捨ててやる。

 

 

生命保険を解約したように、捨ててやる。

 

 

もっと最小限な形で生きてやる。

 

 

 

夕陽に立つガンマンのように、すっくと決意した私。

 

はてさて、うまくいくのでしょうか。