静かな劇的

テーマ:
いやあ、羽生選手良かったなあ。

音楽も良かったなあ。

ショパンと陰陽師。



どちらも、派手じゃなくシックで、羽生選手のスケートが、その上を滑る。


観客は、その中にとっぷりと、それぞれの想いを入れられる。盛り込める。



羽生選手のスケートが、スケートを超えていく。

スケートという競技ではあるけど、時間だとか、祈りだとか、希望だとか、そういうひそやかなものたちが浮かび上がってくる。



劇的なものは、劇的ではない。
動的なものに、ホントの劇的は宿らない。

と、今回思った。


静かなものにこそ、劇的が見えるのだなあ。


など、ホテルの部屋でテレビを見ながら、そんなこと思ってる。


いま米子。

これから「歌縁」の本番です。


空は綺麗に晴れています。





ないものねだり

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「デラシネ」でご一緒した村松崇継さんのピアノを加え、バンドメンバーで「しゃくり泣き」を唄う。

 

 

昨年もお招きいただいた加山さんの番組。

 

今回は松本隆特集を三回にわたってということで、その一回。

 

 

風邪の最終段階は、声だ。

思うところに届かなかったり、妙なところでひっくりかえったりしそうになる。

 

 

それでも、音リハ、カメリハを含め4回で終了。

 

 

久しぶりに会ったバイオリンの玲子ちゃんらと一緒に帰る。

 

 

玲子ちゃんは、なんとあの「キムタク」の妻役で映画に出た。

二胡を弾く妻という設定らしい。

 

劇中音楽も書いているので、なかなか大変だったらしい。

 

役者はもういいや。というが、音楽を作るというのは楽しいという。

 

 

根っから創作の好きな人なのだ。

 

 

 

私は、これまで、まあさあなんだかめんどくさいしさあ。

 

なんていうニンゲンだったけど、どうしたわけか、この頃ナニカシラ新しいことをしたくて仕方ない。

 

 

 

カーリングの石を滑らせてみたい、ごしごししてみたい。

ボルダリングだってやってみたい。

機織りもしたいし、ゲーマーにもなってみたい。

 

 

 

だいたいカラダだって動かない、時間もない、なのにそんな妄想が脳を甘く誘惑する。

 

 

これこそ「ないものねだり」ってやつか。

 

 

 

 

で。

 

来月3月4日には、新曲お披露目ミニライブを銀座のシャンソニエ「蛙たち」で。

(あの泰明小学校の近く)

夜8時からの一時間。

 

 

詳しくはサイトをご覧ください。

 

 

そうそう、玲子ちゃんの映画は、この夏公開です。

 

 

楽しみであります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「生きる」

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BSNHK「日本のうた」

羽生市での公開収録。

 

先だって骨折された美川さんとご一緒。

 

ついこの間の事なので、どうなんだろうと心配していたら、立ってリハーサルをしておられる。

 

 

移動はもちろん車椅子だけど、歌い手は、唄う時は立つ。

そんな気丈な意志も感じられる。

 

 

つまずいて転ぶ。

 

よくあることだ。

 

 

それでも、それが大事故になるのが中高年。

 

親のことでも、私自身のことでもある。

 

 

 

若い頃は、さっと身をかわせていたことが、できなくなる。

もうまったく他人事ではない。

 

 

「皆さまもお気をつけてくださいね」

 

美川さんが、舞台上からそう言って、観客を笑わせる。

 

 

 

この日、美川さんは「生きる」を唄われた。

 

この歌はシャンソンで、これまで「パリ祭」でも数回唄われている。

 

 

深緑夏代さんという、宝塚出身の素晴らしい歌い手のかたが、ずっと唄われてきた歌。

 

深緑さんのその歌を生で聴いたときは、背中に芯を通されたような衝撃を受けた。

 

 

大病のあと、それを乗り越えるように唄う姿は、小さな深緑さんがずずずんと大きく見えた。

 

 

 

人は必ず年をとる。

衰える。

 

だからなんだってのさ。

 

ただ一生懸命唄うだけよ。

ただ一生懸命生きるだけよ。

 

 

寄る年波に、胸を張って立ち向かう。

 

 

ああ、かっこいい。

 

 

昨日の美川さんも、まさにそんな感じだった。

 

生きる、生きる、私は生きる。

 

 

 

先輩たちは、こうしていろんなことを教えてくれる。