夜、山崎ハコさんのコンサートにうかがう。



ハコさんとお知り合いになったのは最近。



彼女の作品を唄う機会ができたこと。

「たからもの」というその作品は、あるコンテストのために作られた。



「全日本こころの歌謡選手権大会」と称するこのコンテスト。


いろんな歌手が課題曲を唄い、参加者はその一曲を選び、競うというもの。




八代さんも参加するのだから、クミコさんもぜひといわれ、事情が飲み込めぬまま参加。




でも、曲がハコさんだという。



おお、それならば。




それが「たからもの」





デモテープはハコさんの歌とギター。


ハコ節全開。




私はすっかりこの「ハコ菌」に感染してしまって、なかなか抜け出せない。


なのでレコーディングは、難航した。





私が唄っても私のオリジナルではない。


という微妙なこの歌。




でも、なんだか好きなのだ。




ハコさんのギターで唄いたいなあと思うほど好きなのだ。






ハコさんは、ずうっと少女のようだ。


おしゃべりも歌も、唯一無比のハコさん。




「唯一無比」

これが表現者として一番大切なんだなあ。




ハコ菌に感染した私は、つくづくそう思った。