今回のワインネタは、古酒というには新しい2001年の1本。
1998年からの新しいボデガ(ワイナリー)よりリリースされた1本「NUMANTHIA(ヌマンシア)」は、スペインワインの中でトロ地方の名前を大きくクローズアップさせたぐらいのインパクトがあった。
ちょっと冷やし過ぎたか、瓶の水滴がとれない。
瓶がとにかくヘビーなため、ワイン自体もなかなか温度が上がってくれなかったのだが、まずはどんなワインか説明。
ヌマンシアというのは土地の名前から来ているそうである。
いかにもモダンなスペインワインらしいラベルがカッコよい
樹齢数十年のティンタ・デ・トロ、すなわちテンプラニーリョを使用している。
今まで飲んできたヌマンシアの印象は、とにかく濃い、とにかくヘビー。
底知れぬパワーを秘めたワインということだった。
15年経ったこの1本はどうであろうか。
やはり温度が少々低かったため、グラスが曇ってしまった。
必死で温度を上げるが、なかなか開かない。
15年経っているとは思えないほどの若々しさというか、まったくと言っていいほど熟成を思わせる色、香りがないのだ。
驚異的である。
時間をかけて温度を上げると、複雑でディープな香り、どこまでも広がる味わいなど、徐々にフルーツ爆弾的なそのパワーが全開となる。
それでもまだ開ききっているとは思えないほどのポテンシャル。
何なんだ、このワインは
15年前でも結局まだ飲むのが早かったのかという感想である。
一体どれだけ持つのであろう。
セラーには2003年があと1本あるのだが、まだ5年いや10年は飲まないでおくか。