※「熱海温泉 福島屋旅館」は2022年12月で閉業しました
山田湯の後は、湯友と共に熱海温泉の中心部に戻る。
旅館の湯なのだが共同浴場の1つにも数えられる「福島屋旅館」に向かった。
久しぶりの再訪だ。
創業は明治なのだが当時の建物は昭和19年に火事で焼失。
その後建て直し、建て増し、今に至る。
明治でないものの十分に歴史を感じる宿だ。
ちなみに駐車場は1台分しかないため、車はコインパーキングに入れっぱなしで向かった…この時点ではまた空いていたな(^_^;)
着いたのは10時40分過ぎ。
11時からの立寄りなのだが、OKとのこと。
おお、立寄り一番湯か
熱海温泉 福島屋旅館
立寄り入浴料は400円。
赤電話も現役です
ちなみに旅館とだけあって、現在でも宿泊可だ。
素泊まりでもOKだし、2食付きでも8000円~ぐらいらしい。
熱海のレトロ宿を手軽な値段で十分堪能できる。
それでは浴場へ行く前にその歴史を感じる館内をしばし観察。
これ↑はロビー。
階段の脇にあるマッサージチェアももちろん年代もの。
棚の上はニッパーくんか。
階段は他にもあり、建物はなかなか複雑な構造みたい。
明治時代の建物も三階建てだったらしい。
ちなみに浴場は階上ではなく、1Fの奥にある。
浴場は男女別で、露天風呂などはない。
中の洗面所も小タイルのシンクでムードたっぷり。
窓も木枠だ。
脱衣棚もシンプル。
写真に写ってないが籐の丸篭が重ねておいてあるので、それを利用する。
やはり立寄り一番湯であった
では浴室内へ、いざ~。
浴場はガラス戸を開けて何段か下がる感じ。
いきなりメイン浴槽が目の前にある。
無色透明~ごく僅かに青っぽくも見えるような湯は、やはり少し早かったためか浴槽縁まで満ちるのにもう少しかかるようだった。
湯使いは完全かけ流しである。
洗い場らしきスペースは右奥にある。
カランの下に置いてあるのが洗面器でなくタライなのがユニーク。
その手前の小浴槽は湯が貼られていない。
以前訪れたときもここは空だった。
この小浴槽でも入ってみたいものだ。
分析表が掲げてなかったため詳しいことは分からないが、泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉。
源泉は「風呂の湯(そういう源泉名)」を使用しているのだろうか。
この浴槽に浸かって、ガラス戸を見るとこんな感じ↓。
ああ、湯を溢れさせたいけど、ちょっと間に合わないかな。
湯口は塩ビ管で浴槽内に引き込まれており、できるだけ新鮮な状態で味わえるようになっている。
僅かに薬臭があり、淡い苦味と中程度の塩味がある。
何とも熱海の湯だな~って感想だ
塩化物泉らしいスベスベ感があった。
上記で触れた「風呂の湯」源泉、建物の脇に湧いている(訪れた際は止まっていた)のだが、写真を撮り忘れた(^^ゞ
熱海の中心付近にある立寄り湯としては料金も安く、雰囲気もムードたっぷり。
熱海の歴史を感じたい人にはオススメの1湯である。
熱海温泉 福島屋旅館 ※2022年12月で閉業
静岡県熱海市銀座町14-24
0557-81-21055
立寄り入湯料 400円
<源泉:風呂の湯?>
ナトリウム・カルシウム-塩化物泉
無色透明~微々々青色透明
微薬臭あり
淡苦味、中程度の塩味あり
スベスベ感あり
完全かけ流し
2015年10月入湯