坂城町の振興公社が経営する「びんぐし湯さん館」である。
びんぐし湯さん館
この「びんぐし」と言うのは鬢櫛に似ている山、その名も「びんぐし山」から来ており、温泉施設の周りには「びんぐしの里公園」などもある。
入浴料は500円。
よくあるセンター系の、湯使いがキビシイ施設だったらという一抹の不安を持ちつつも、未湯だったから立寄ることにしたのだが…。
浴場に入ってすぐ飲泉口があったので、そんな心配は吹っ飛んだ
源泉温度44.1度という理想的な温度の無色透明な湯がしっかりかけ流しで注がれている。
浴槽じゃなかった(^^ゞ、シンクの小ささからここが一番新鮮な湯であろう。
インプレッションは後ほど。
内湯の大浴場は先客が常にいる状態で撮影できず。
サイトから拝借。
ただしこの大きな浴槽は加温・循環併用だった。
というわけで、露天エリアに移動。
メイン露天風呂からの眺めはなかなかすばらしい!
せっかく山の湯なのだからこれぐらいの開放感、抜けの眺望が欲しいよね
露天風呂も循環併用だった。
湧出量は400リットル/分あるとのことだが、結構な広さの浴槽だし、温度管理もあるからってことだろう。
露天の湯口がこちら。
残念ながら少し塩素臭がする。
よって長居はしない。
値打ちある浴槽はやはり一人用の石風呂と五右衛門風呂であった
写真では1つだが、若干デザインの違う2つの浴槽が並んでいる。
pH8.8、アルカリ性の単純硫黄温泉で、源泉名は「坂城町上平島温泉井」。
1kmほど引湯をしているようだ。
この湯は完全にかけ流しで使用。
淡いがコクのある硫化水素臭があり、やはりコク系の淡いタマゴ味がする。
総計は0.5gちょっとであるが、スベスベ感もしっかりある上、細かな泡付きもある
白や黒の小さな湯の花も見受けられた。
単純硫黄泉らしい、なんとも柔らかな湯だ。
これまた好きな系統である
石風呂とほぼ同じ大きさの五右衛門風呂の湯使いも同じく完全かけ流し。
浴後のスベスベ感もしっかり感じられた。
千古温泉より源泉の温度は高いが、湯力はちょっと弱いかもしれない。
とはいえ、このエリアの湯脈のステキさをまた感じさせる1湯であった。
びんぐし湯さん館
長野県埴科郡坂城町大字網掛2002-4
0268-81-7000
入浴料 500円
<源泉:坂城町上平島温泉井>
単純硫黄温泉(低張性・アルカリ性・高温泉)
44.1度
pH8.8
成分総計 0.5347g/kg
無色透明
淡いがコクのある硫化水素臭あり
淡いがコクのあるタマゴ味あり
スベスベ感あり
細かな泡付きあり
完全かけ流し浴槽あり
2013年12月入湯
※数値はH20の分析表より