24日は千葉の比較的近郊の温泉を3つばかり巡ってきた。
まずは白井市にある唯一の天然温泉施設「白井の湯」。
例によって温泉博士の手形で無料入浴だ。
白井の湯
天然温泉施設なのだが、ここは元々スーパー銭湯として営業を始めた。
すなわち「温泉を掘り当ててやる」という意識で始めたわけでない。
ただ分析をしたら、数値的に温泉と名乗って大丈夫だったので、そういう形態にしたのである。
具体的にはメタけい酸の値。
これが57mg/kgなのだが、50mg/kgを越えていると温泉法の温泉とみなしてよいことになっている。
すなわち7mg/kg上回っているだけの源泉なので、正直言って湯に入るだけで温泉か真湯か判断できる人はまずいないだろう。
無色透明・無味無臭…いや、残念ながら塩素臭。
でもこの施設に関してそのことを責めるつもりにはなれなかった。
入浴料は500円と、この手の施設にしては低料金。
元々スーパー銭湯として計画したため、いわば天然温泉が名乗れたのはオマケ。
元より地球の恵み、地下から湧いた湯(水)の成分に人間が文句をつける筋合いはないからだ。
そして源泉温度が16.3度しかないから加温は必要だし、温度をキープし続けるには経済的に循環も必要だろう。
となると消毒も必要となる。
贅沢な点は湧出量が500リットル/分あるため、すべての浴槽とカラン・シャワーに源泉を使用している。
よって流行の人工炭酸泉も天然温泉を使用し、「ラムネ湯」と名乗っていた。
普段なら邪道と思うこの人工炭酸泉に、どうせならと今回は一番長く入っていた。
温泉に入ったという感覚にはかなり乏しかったが、良心的なスーパー銭湯に入ったという気分だった。
お客さんの賑わいも、そういうことなのであろう。
天然温泉 白井の湯
千葉県白井市中149-1
047-497-2626
入浴料 500円(休日600円)のところ、温泉博士の手形で無料
メタけい酸の値による温泉法の温泉(低張性・弱アルカリ性・冷鉱泉)
16.3度
pH8.4
成分総計0.208g/kg
500リットル/分
無色透明・無味無臭(塩素臭)
加温・循環・塩素イン
全ての浴槽とカラン・シャワーで源泉使用