彼女が、彼を好きなことは知っていた。
だって彼女の目は、いつも彼を追いかけている。
とても愛しげな、柔らかい瞳で彼を見つめている。
そんな眼差しを見る度に、銀時はわっちのものじゃと叫びたくなって、自分にうんざりする。
彼女が銀時を痛い程に好きなんだと気づいていながら、わっちは気づかぬフリをしていた。
銀時がわっちの横からいなくなるのは堪えられないくせに、彼女と正面から向かい合う勇気もないのだ。
あぁ、なんて嫌な女なんだろう。
自分でもそう思うけど、銀時は譲れない。
わっちも好きなんじゃ。
気が狂いそうな程に。
アイツと離れるなんて考えられない。
———スマン、お妙。
わっちは隣で安らかに眠る銀時に目をやる。
銀時の寝顔は子供のようで、わっちの腰に抱きつきながら眠る様子も子供のようで。
わっちは銀時の方を向き、ぎゅっと抱きついた。
少し苦しかったのか、銀時がもぞもぞ動き、
「……どうしたの月詠ちゃん。パフパフしてくるなんて…足りなかった?もう一戦ヤる?月詠とならいくらでもヤれるよ銀さん」
テンポはゆっくりながら、相変わらずな軽口を叩く銀時。
しかしわっちは特に何も言わず、銀時を抱き締めたまま。
いつもなら怒りの鉄槌を喰らわされるところなのに、と不思議そうな顔でわっちを見上げた。
「銀時…、わっちは銀時が好きじゃ。ぬしがいない世など考えられない程にな」
言ってから、しまったと思った。
銀時にこんなこと言ってどうするんじゃ。
余計な心配をかけてしまうだけ。
銀時の手が背中に回った。
わっちを優しく宥める。
「何があったか知らねぇが、俺ァ月詠の傍から離れる気なんて一切ねーぞ。月詠を俺が離してやるわけ無いだろが」
そう言いながら、わっちの胸元にキスの痕を残す。
銀時の腕の中に潜り込み、心臓の音を聞く。
お妙、ぬしがどれだけ銀時を好きか分かってる。
わっちも同じ気持ちだから。
凛としていて、みんなを包み込むような優しさを持った貴女は、銀時に似ている。
そんな貴女を尊敬しているし、好きじゃ。
だからこそ、この気持ちは譲れない———。
うーん…後半訳がわからんな…
まぁ、月詠はお妙さんを尊敬してて認めてて、だからこそ譲れない、みたいな
ライバル的な?
銀さんは不安になってるとか、そういうの凄い敏感だと思う
これからどういう展開になるんスかね
ちょっと自分でもわかんねwww