いよいよ入院する日となりました。
この日を迎えるまで自宅では「こわいよー」と突然泣いたり
「代わってくれ」と無駄に夫に訴えてみたり,,
とにかくびびりすぎておかしくなっていました。


10:30に病院へ来るように言われていたので
病院の隣のコンビニでペットボトルの水だけ購入して少し前に病院に到着。
すぐに病棟に案内されました。先日入院したときと同じ病室だったので
なんだか「かって知ってる」感が出てきてしまい心には余裕がありました。
今回のベッドは以前は廊下側だったのですが窓際!これは嬉しい.

病着に着替えるように言われ,着替え荷物を少し整理したところで
看護士さんとの面談に呼ばれ別室へ。
事前に書いてくるよう言われていた申告書のようなものをチェック
しながら,アレルギーの有無・体調や不安に思っていること・食事の好みを
聞かれました。
とにかく手術への恐怖心があることを伝え,あとは納豆が食べられませんと
小学生のようなわたしの発言。

看護士さんから「手術日だけでも個室に入られることをおすすめします」と。
やはり痛みもあるし精神的にもけっこう辛く半数くらいの人は個室に
入るとのことで,私も手術日と手術日の翌日は個室希望を出しました。

その後,看護士さんがおへその掃除にきてくれました。
自宅でおへその掃除をやってくるように言われていたのでネットで調べ
「オリーブオイル」でおへそをふやかして掃除をしていったのですが,
看護士さんがベビーオイルを使ってごりごりと綿棒でやったら
おそらくかなりの汚れが出てきていました
(恥ずかしくてとても直視できなかったけど感覚的にけっこう出てた・・・)
そしてけっこう痛い・・
これで今日の任務は終了!

ぼんやりとしていると麻酔科の先生がやってきて手術の時の麻酔の
説明がありました。以前全身麻酔で手術をしたことがあったのですが,
その時は「どーーーーーん」と意識がなくなる感覚があり「わーーーーー」
と叫んだような気がして手術というか麻酔に恐怖があることを伝えました.

すると「叫ぶということはあり得ませんね」と.あっさり..
え??そうなの?ずっと叫んだと思ってた・・・

「おそらく麻酔が効きやすい体質で,麻酔の量が多かった可能性がありますね」と。
今回は配慮していただき麻酔の量を調整してくれるとのこと.そうすれば
「どーーーーん」と暗闇に落ちていく感覚はないだろうとのことで。

21時以降は絶食で水分補給にも制限があり,
OS-1 500MLペットボトル 2本
これを明日の手術2時間くらいまでにペースよく飲んでくださいとのこと.
いっぺんにたくさん飲んじゃっても飲みきれなくてもだめとのことでした。
人によって味がだめで飲めないという人もいるという話でしたが
ちょっと塩気が気になるけど私は何の問題もありませんでした。

そして手術に向けよく寝れるようにと睡眠薬が出され
いつの間にか眠りについていました。
明日はいよいよ手術の日。
いよいよ貯血の時が来ました。
この日は帰宅時にお迎えの人がいないとだめと言われていたので
夫にお迎えを頼んでいました。貧血で帰路に倒れてしまうことが
あるからということで1人で帰宅は禁じられていました。

ベッドに寝かされ、血圧を測ります。
問診を受け、血液を保管する容器に貼るラベルに自分の名前と
生年月日を書きます。

いよいよです!!
頭がぼーとっしたり気持ち悪くなったらすぐに言ってください,
と言われ
腕に針がさされました。痛みは採血とさほど変わらず
腕についている血を抜くための機械?が「さくさく」いう
音が聞こえます。
貯まっている血の入った容器や腕にささっている針を見たら
それだけで具合が悪くなってしまいそうだったので
一切見ず,天井だけを見ていました。

看護士さんは話しやすい感じの方でたびたび「大丈夫?少しでも
頭がぼーっとしたらすぐに言ってね」と声をかけてくれたので
心強かったです。
400MLを20分くらいかけてとるとのこと。
なんだか心なしか頭がぼんやりしてきたような・・・
気のせいかもしれないと一通り考えた後

「気のせいかもしれないですが、頭がぼーっとしてるような・・・」
と言うと慌てて血圧を測る看護士さん。
ちょっと血圧が下がっているけどまだ大丈夫とのこと。
血圧は数分おきに測るということ血圧計は腕にまいたままにするとのこと。
そして足の下にふとんを入れて足を上げてくれました。

「あと100MLほどだから頑張って。終わったら点滴してしばらく
寝てってもらうこともできるから頑張って」と励まされ
目を閉じて耐えていました。
「あーーちょっとまたくらくらする」と〈訴えると
「400MLとれたから大丈夫!」と。

針を抜くときは痛いんだろうなーと身構えていると
「もう終わりましたよ」
針がいつ抜かれたのか分からないくらいでした.
その後はかなりぎゅっと抑えて3分くらいの止血が
必要ということで看護士さんが力を入れて
抑えてくれました。

ついに終了ーーーー!!
「よく頑張ったね。400MLはとれない人もたくさんいるよー」
と。採血室にいた看護士さんに口々に
「よく頑張ったね」と言われて,あれ?こんない称えられること
なのかと思い⁽私頑張ったじゃん)と思ってしまいました。

30分はベッドで横になっているように言われ,休んでいると。
「○○さん⁽私のこと⁾400とれた?」と婦人科の看護士さんが
採血室に聞きにきた声がカーテンの向うから聞こえ
「とれたよ」と看護士さんが答えると
「N先生⁽主治医⁾も手術室で心配しているから手術室に報告の
電話いれる」と話す声が.

なんだか誇らしい気分になってきてしまい元気になってきました。
その後産婦人科に寄って帰るよう言われ、産婦人科でも賞賛され!!
入院する時間と必要なもの等の説明を聞いて、
とにかく今日はそのまま寄り道せず家に帰り外出は禁止とのこと。
あとは飲み物をたくさんとるように指導を受けました。

あとは入院・手術の日を迎えるまでです.
退院してから3日後,手術のために肺機能の検査と貯血
をしに病院へ行きました。
手術前検査はほとんど入院中に終わっていたので
残す肺機能検査をしました。

肺機能検査はすぐに案内され始まりました.
とっても美人な検査技師さんで緊張・・・
まずはホースのようなものを口にくわえます。
そして大きく息を吸って一気に吐き出すという
ことをやります。
美人な検査技師さんがお手本をみせてくれ,そのお手本が
ものすごーーーーく突き抜けた感じで
思っている以上に思いきりとふっきりが必要だと悟りました。

息を吸い,恥ずかしさを捨て思いっきり息を吐き出しますが
「まだまだ」と。なかなかOKが出ず,つばを吹き出す勢いで
やってようやくOKでした。

次は息を吸うと,右あがりの線が描かれ
吐くと,右下がりの線が描かれるものでやまがたの線が描かれるように
息を吸ったり吐いたりするという検査をしました.
これもむずかしーーーー!!
なかなかうまくいかず「仕方ないから,まあいいか」という
ような評価でなんとかOKが出ました.


ですが,今日の本番はここからです.貯血です!!
これまで献血をしたことがなく怖くて怖くて逃げ出したく
採血室へ向かう足取りはおもーーーくなります.

痛み止めの処方だけで入院している私。
病院の中で一番元気なのは私なんではないかと思うほどでした。
痛みもどんどんひいていっていました。

暇で暇でしかたなく小説を買ってきてもらって毎日
読書をして過ごしました。
手術を受けて大変そうな様子が伺える同じ病室の方々。
その雰囲気を感じ,自分の手術のことを考えると手に汗がびっしょりになり
ドキドキしてうまく考えられない状態になりました。

そうこう過ごしているうちに5日目になり,
入院5日目の午前中に退院となりました。
あとは手術までには、手術で輸血が必要になった場合に使う自分の血を貯めておく
「貯血」というものと,肺機能の検査をしに1回だけ来院することになりました。

「またすぐに入院しますのでよろしくお願いします」と看護士さんに
あいさつして帰りました。

貯血の血は400ML必要ということで、それを1回で身体から抜くので
なかなか大変ということで増血剤を処方されました。
あとは痛くなった時のためのロキソニンも一緒に。

手術までに1回生理がくるようなスケジュールだったので
またあれほどの激痛がこないかということだけがすごく心配でした。

あとは手術に備えるのみです。

手術の説明も受けた入院から2日目。
もう痛みも和らいできたし退院になるだろうと思っていました。
が、退院の話は出ず・・・

明日,日曜には退院になるだろうと思い,この日もおとなしく過ごしていました。
4人部屋の病室でしたが、毎日誰かが手術をしているような状況
だったので,皆カーテンをぴったり閉じて病室内の交流は
ありませんでした。

また日々麻酔科の先生が手術を受ける人に病室まで麻酔の説明にくるので
その説明が聞こえてきたり,
手術後の患者さんの様子が間近に感じられるので
手術への恐怖はどんどん増していっていました。


手術から3日目の日曜日。主治医のN先生の診察があり
「いつ退院できますか?」と聞くと
「退院は火曜日になります」
と。
えーーーーーーーーー!!!!
痛みがひけばすぐに退院と言っていたのに...月曜火曜は仕事を
休まねばならない→まだ職場に何の相談もしていない→
月曜の朝,職場に電話をせねば,と思うと少し憂鬱でした。


痛み止めだけの治療でなぜか5日間も入院することに。