すす
お気に入り作品の一本、久々に鑑賞です。ホントはHDにはまだ未見の映画が沢山あるんですが当たりか？ハズレか？見当もつかない作品を観る気が起きず面白さの保証されてるこの作品を選択しました。未見の作品を消化してHDの空き容量を作らないと予約録画が実行できない員ですが気分が乗らないので仕方なしです((+_+))
平成ガメラシリーズ、1996年公開の第二作目。日本に落下した隕石群に紛れて飛来した宇宙怪獣レギオンとガメラ、そして自衛隊の三つ巴の戦いを描いた傑作怪獣映画(#^.^#)
20年前の作品とは云え今年大いに楽しませてくれた「シン・ゴジラ」に少なからず影響を与えたと思われる怪獣映画の金字塔的作品ですね(#^.^#)
ガメラとギャオスの戦いから1年後、北海道を中心に降り注いだ隕石群に紛れて地球外生物が飛来、札幌を目指して移動した。彼らは昆虫又は甲殻類のような姿をした群体と巨大な植物の様な草体として人々の前に姿を現した。群体と草体は共生関係にあると推測され草体がある一定期間を経た後に爆発し種子を拡散させるのが目的でありその爆発は札幌を壊滅状態にするほどの大爆発だと想定された。草体に活性活動が見受けられ大爆発まであと僅かと思われた時、三陸沖に出現したガメラが飛来しプラズマ火球で草体を破壊する。しかしレギオンと名付けられた無数の群体が出現しガメラの全身を覆いつくし攻撃、ガメラは成す術なく退却すると地下から巨大なレギオンが出現し本州に向けて飛び去った・・・
前作に比べマイナーチェンジしたガメラのフォルムがカッコいいです(#^.^#)樋口特撮監督の安定のミニチュアワークとカメラアングルも健在、クライマックスの戦いでガメラが着地し横滑りしつつプラズマ火球を連続発射するシーンは特撮オタクトリハダ物の出来栄えでした。
仙台でガメラが敗れ崩れ落ちた背景に夕日を被せるシーンは前作の東京タワーに陣取るギャオスの夕日のシーンに匹敵する完璧な構図です。そう云えば東京のシーンでは破壊された東京タワーがチラッと映されるなど前作と矛盾させない様な演出も細かいところですがとっても好印象。ガメラが復活するくだりは「ウルトラマン・ティガ」の最終話を彷彿させ私的にツボでしたね(#^.^#)
前作にも増して自衛隊をしっかりと描いているドラマパートもシラケることなく見ごたえあります。やっぱり秘密兵器など登場させず現行兵器で怪獣と対峙させる演出がリアルで好きです。自衛官に混じり民間人が事態に介入する部分は冷静に考えれば可笑しな点ですがリアリティーより物語をコンパクトにテンポよく進める事を選択した結果でそれは見事に成功していると思えます。キャスティングもいい感じで永島敏行は自衛官にピッタリ、若い頃の吹越満もいい味を出していました。今放送中の「黒い十人の女たち」で爆笑を誘いまくっている水野美紀がメチャクチャ可愛くヒロインを演じていて時の流れを感じさせます。
対峙させるレギオンを圧倒的に強く描きガメラだけでは対処できないと観客に納得させる演出がこの作品のキモ、それが見事に功を奏しているからこそ楽しめる傑作だと思いました。
今年「シン・ゴジラ」を楽しめてこの作品を未見の方には是非見てもらいたい一本、特撮オタクじゃなくてもおススメします(#^.^#)
「ガメラ2 レギオン襲来」 オススメ度 ★★★★
