今年のザマンはハマカーンが優勝しましたね。

おめでとうございます。

個々の感想はおいといて、僕はTHE MANZAIは賞レースとしてどうなのか?という点を個人的意見ですが、書きたいと思います。

twitterでもそういった呟きをちょっとしたのですが、ブログ記事としてちゃんと書いた方がいいと思い、久しぶりに記事にしてみました。



●緊張感を無くす・誰も傷つかない大会という是非。

先週、フジの関係者がこんな呟きをしていました。


「ワイルドカードは敗者復活ではありません。まだ決勝大会への最後の席をかけた戦いに“勝ち残っている”9組です」

https://twitter.com/ybk99/status/279258072155815937

僕はこういう綺麗事は大嫌いなんですね。

賞レースは勝負事です。

勝負事は少なくとも勝者がいて、敗者がいる。

敗者の重みを背負ってこそ、本当の意味での勝者だと思う。

敗者の悔しさやツラさを勝者は知ってるからこそ、優勝の決定の瞬間とか、決勝進出発表とかで出場者は泣くんだと思います。


僕がいまだに忘れられないのが、M-1の予選観に行ってた時に結果発表を聞いて、帰ろうとした時に、プロかアマかは分からないですけど、予選の出場者が号泣してたんですね。

落ちて泣くぐらい悔しかったんだろうな…と感じた。

賞レースはそういう悔しさって絶対必要だと思う。


もっと言うと、例えばTVで活躍してるキングコング、チュートリアル、フットボールアワーとかはM-1の最初の頃に辛口点数付けられて、悔しい思いをして、その悔しさがあってフットやチュートは優勝したんだよ。

キンコンは優勝はできなかったけど、「この賞を取りたい」っていう熱はあったと思う。


少なくても、賞レースにおいて「闘争心」は絶対必要。

もちろん賞金とか商品も少なからず大事ですし、そこは否定しませんが、「悔しいからまた出たい」とか「あの審査員に認められたい」みたいな悔しさや辛さを乗り越えて、勝利を掴むんですよ。

だから「緊張感がない」とか「誰も傷つかない」みたいな方針は賞レースの意味がない。

もしそういう方針ならば、賞レースではなくて、ネタ番組に芸人さんを定期的に呼べばいい話です。



●最高顧問ビートたけしは必要か?

紳助さんが引退して、たけしさんが言ってみれば「顔」になった部分もあると思いますが、本人は「若手のネタを間近で見たいが、審査はしない」ということで、見守り役みたいな形になっています。

まあ見守り役というか、扮装したり、若手にピコピコハンマーで叩いたりしてる所を見ると、見守り役なのかも疑問ではあります(笑)

まあこういったバラエティ要素は賞レースに必要ないと思うんですが、でもザマンは上にも書きましたが、「緊張感を失くす」ようにしてるので、こればかりはもうどうしようもないのかもしれません…。


ザマン決勝前にたけしさんはこんな発言をしたそうです。


「審査員が知らないのばっかりだよ。お前なんか漫才しってんのかコノヤローって、そういう奴」

https://twitter.com/emu_moto/status/279630503202668545

たけしさんは審査員に文句言ってるなら、自分で審査すればいいと思うんです。

少なくとも紳助さんは自ら「審査員してくれないか?」ってお願いしたっていうくらいだし、矢面に立って審査したのを僕は見てるから。

たけしさんや松本さんは苦言は言うくせに、責任取らないのはどうしても納得できないんです。


スタイル変更が吉、ハマカーンのTHE MANZAI優勝会見 http://t.co/5ibtmfZO  

でも記事見てると、ちゃんと審査コメントしてるので、俺は審査できると思うんですよね。

まあたけしさんは「神格化」というか『たけしが言ったことが正解』みたいに騒ぐ連中がいるから、審査したくないんだろうけどね…。


ザマンザイhttp://nonstyle-inoue.laff.jp/blog/2012/12/post-1689.html

たけしさんは去年も「面白かった」って出場者に言って、それがキッカケでTV出演が増えたコンビもいたし、アメトークでの『もっともっとテレビに出たい芸人』でも「ザマンでたけしさんに『面白い』って言われたい」って語ってた人いたけど、確かにたけしさんに褒められるのは嬉しいと思う。

だけど、それは見守り役としてじゃなくて、審査員として言ってほしいな…とは思います。

見守り役として徹するなら、定期的にやってる北野演芸館に呼べばいいんですから。


後編に続きます。