いい感じがするもの
今日も寒くて、仕事場に行っても手がかじかんで、
すぐには描けませんでした。
窓から太陽がぞいているのだけど、ずっと手が冷たかった・・・。
机の目の前が窓で、その外の屋根の上を、
いつも白い猫がのんびり休んでいたり、
遊んでいる姿を見るんですが、
今日は白い猫は足早に通り過ぎました。
なんだかサラリーマンが寒い夜、足早に帰宅する姿に
とても似てました。
↑これはプロット。
打ち合わせの時は、ノートにどんどん思ったことを書いていきます。
ノートは作品別にあります。
↑これがネームです。
うまく写らなかったなあ~、と思いましたが、
作品の中で言えば”ハダカ”の状態のものです。
ちょっと恥ずかしいです。
なので普通は担当編集者にしか見せないものなので、
・・・遠~い目で見てくださいね。ハダカだと思って・・・。
もの凄いラフですね~。
慣れていないと読めないらしいです。
へなちょこの絵で描いています。
↑前回のブログで紹介した下絵。
わかりやすいように、一枚で撮ってみました。
2コマ目は人物の輪郭を途中までペン入れしてます。
これはなんというか“下着”の状態です。
この段階で見るのは、スタッフと自分だけです。
枠線が入って、人物の主線を入れて、背景を描いて、
スクリーントーンを貼って、そうだ最後には全部消しゴムを入れます。
スタッフは2人いてくれて、背景やベタ塗り、トーン入れ
仕上げをやってくれています。
これで”服を着た”状態になります。
やっと人前に出られますね。
担当編集者が、B4サイズの原稿を入れる専用の画稿バッグに入れて、
世の中へ1歩出ます。
その後、携帯配信や雑誌になって店頭にならんで、
みんなの元へ行きます。
世の中がどんどん進んでいるけれど、
漫画の世界は今も基本的には手作りなんです。
PCで描いている人もいるけれど、絵はやっぱり手描きが多いようです。
時間もかかるし、肩もこる。
色もPCで塗る人も一杯増えたけど、
でも私はやっぱり筆で手塗りをしていきたいんです。
きれいに出来るより、味のある絵にしたいから。
人の手から生まれたものって、なんだかいい感じがするからです。