くじらいいく子 オフィシャルブログ 「クジラのキモチ」 Powered by Ameba -3999ページ目

いい感じがするもの

今日も寒くて、仕事場に行っても手がかじかんで、

すぐには描けませんでした。

窓から太陽がぞいているのだけど、ずっと手が冷たかった・・・。


机の目の前が窓で、その外の屋根の上を、

いつも白い猫がのんびり休んでいたり、

遊んでいる姿を見るんですが、

今日は白い猫は足早に通り過ぎました。

なんだかサラリーマンが寒い夜、足早に帰宅する姿に

とても似てました。




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↑これはプロット。

打ち合わせの時は、ノートにどんどん思ったことを書いていきます。

ノートは作品別にあります。





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これがネームです。

うまく写らなかったなあ~、と思いましたが、

作品の中で言えば”ハダカ”の状態のものです。

ちょっと恥ずかしいです。

なので普通は担当編集者にしか見せないものなので、

・・・遠~い目で見てくださいね。ハダカだと思って・・・。

もの凄いラフですね~。

慣れていないと読めないらしいです。

へなちょこの絵で描いています。




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↑前回のブログで紹介した下絵。

わかりやすいように、一枚で撮ってみました。


2コマ目は人物の輪郭を途中までペン入れしてます。

これはなんというか“下着”の状態です。

この段階で見るのは、スタッフと自分だけです。




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ペン入れ完了です。


枠線が入って、人物の主線を入れて、背景を描いて、

スクリーントーンを貼って、そうだ最後には全部消しゴムを入れます。


スタッフは2人いてくれて、背景やベタ塗り、トーン入れ

仕上げをやってくれています。


これで”服を着た”状態になります。

やっと人前に出られますね。


担当編集者が、B4サイズの原稿を入れる専用の画稿バッグに入れて、

世の中へ1歩出ます。


その後、携帯配信や雑誌になって店頭にならんで、

みんなの元へ行きます。



世の中がどんどん進んでいるけれど、

漫画の世界は今も基本的には手作りなんです。

PCで描いている人もいるけれど、絵はやっぱり手描きが多いようです。


時間もかかるし、肩もこる。

色もPCで塗る人も一杯増えたけど、

でも私はやっぱり筆で手塗りをしていきたいんです。

きれいに出来るより、味のある絵にしたいから。


人の手から生まれたものって、なんだかいい感じがするからです。