「八海山」酒蔵のキモチ
さて、山から下りてノンストップで「八海醸造」の本殿で宴会です。
大きなテーブルの上にはもちろん日本酒「八海山」
酒人いわく、一番美味しい呑み方は“ぬるかん”だそうです。
いいタイミングでぬるかんを作っていただいて、
ひとつひとつ手作りのおちょこで頂きます。
テーブルの上はいつもご馳走でいっぱいです。
うっかり山で踏みつぶしてしまった山菜と同じものがたくさん並んでいます。
ふんだんに咲いているんですね。
うらやましい限りです。
「八海醸造」の会長の南雲 仁(あい)さんです。
素敵な笑顔ですね。
何度かこちらにお邪魔させていただいて、
今回お会いするのは約4年ぶりです。
宴の時はいつも同じ席に座り、隣でぬるかんを作っている人に
上手に手ほどきします。
作ったぬるかんを最後の一滴までついでくれます。
「酒蔵の人間が丹精込めて作った酒です。
だから決してきれいな
つぎ方ではないかもしれないけど、
最後の一滴まで、つがせてください」
なんだかこの言葉にジ~ンとしました。
気取ってついでも、おちょうしの中に大事なお酒が残っていては
申し訳ない。
酒蔵の真の心のこもった言葉ですね。
仁(あい)さんは亡くなったご主人が2代目で、
現在「八海醸造」の社長は息子さんの二郎さんが3代目として
後を継いでいます。
二郎さんは今日は東京へ仕事で行っているそうです。
以前、八海山登山をご一緒した時、さすが山育ち。
信仰の山の岩場をスイスイと登っていきました。
これだけ大きくなった酒蔵の後継ぎは大変ですねえ。
なので私に出来る応援はひたすら日本酒の「八海山」を
呑むだけです(≡^∇^≡)!!
会長の仁さんを囲んで本殿(?)での記念写真!
みんな日本酒いっぱい呑んだので顔が赤いですね。
ゆでタコみたいになってます。
途中でお水を出してくれました。
日本酒を呑みながら合間に水を呑むと、
余計にお酒が美味しくなり、しかも翌日残らないのだそうです。
本当でした!!!
翌日スッキリ目覚めました。
大吟醸です。
たくさんの酒人が、たくさんの月日を重ね、
心を込め、夢を込め、
人々の幸せを込めて作ったお酒です。
いつの日も、物作りのキモチは
宇宙のように広いのです。