お馴染み、『武田商店』。
12月30日。
場内は一般客が多い。
基本的に小売は出来ません。
いつも買ってくる広田湾米崎産の牡蠣 はもうありません。
東日本大震災の大津波によって、三陸沿岸は壊滅的
ダメージを被りました。
あの濃厚な味わいが楽しめる岩手県産の牡蠣はもう・・・
ありました!
広田湾から北部へ、岩手県の中央に位置する
山田湾の牡蠣が。
入江奥にある山田湾は入り口も狭く、
大津波を逃れて幾つかの養殖牡蠣の筏(いかだ)が
残っていたそうです。
今現在、鮮魚売り場などの市場では、
広島県産や岡山県産、兵庫県産が多く出回っている中で、
幸運にもこの岩手県産を手に入れることが出来ました。
風味、濃厚度は絶品です。
おすそ分け用を含めて2kg。
1kgを2袋で。
いつも買ってくるサイズよりやや小さめを。
海の香りが~
とりあえず、1/3を昨晩食べました~
■千代田 佃權
丸い練り物の中に、シャキシャキの甘い玉ねぎ。
周りにベーコンが巻いてあります。
温めないでそのままおつまみで。
■岩手県山田湾産牡蠣
オーブンで素焼き。
口に入れると、ジュ~っと海のミネラルが広がります。
甘くて、濃厚な味。
明治屋で買ってきたショルダーベーコンと一緒に
バターソテーで。
味付けは牡蠣とベーコンの塩分とバターがほんの少し。
ただそれだけ。
最高ーです!!
今回の相棒はコレ。
■SOAVE CLASSICO GINI 2010 イタリア
華やかな香り。
果実味がしっかりしてて、ほどよい酸味が効いた
辛口の白ワイン。
イタリアワインにしては、この濃厚な牡蠣に
引けを取らないしっかりした味わい。
この山田湾の牡蠣も年内で最後だそうです。
今後の牡蠣の養殖について話を聞いてきました。
通常、成長するのに最低でも2~3年はかかるそうですが、
来年のこの時期には出回ってくる予測があるそうです。
その要因として、牡蠣の栄養素となる良質なプランクトンが
大量に発生しているそうです。
理由として、
①三陸沿岸は現在、養殖事業が稼働停止状態で
海が荒れてなく、きれいな状態を保っているので
良質なプランクトン、ミネラルが豊富である。
②鉄の影響で良質なプランクトンが大量発生している。
→水没した船、車や線路、施設の鉄が酸化して出来た錆(さび)が
水質の浄化に作用している。
フランスの養殖牡蠣事業では、意図的に鉄道のレールを
養殖水域に沈めているそうです。
ただ、他の地域は壊滅的で養殖牡蠣事業の復興は、
まったく見通しが付かないようです。
「三陸牡蠣復興支援プロジェクト 」というサイトを見つけました。
牡蠣好きな方、ご興味いただける方、ぜひどうぞ。。
また、来年も美味しい牡蠣が食べられるのを願って。。