呪われた福島県警 今年だけで自殺者3人を出した捜査二課  | a.k.a.“工藤明男” プロデュース「不良の花道 ~ワルバナ~」運営事務局

今月13日、福島県警捜査二課の男性警部補が自殺していたことを発表した。業務で南相馬市に向かった後に署に戻らず連絡もつかなかったため同課員が捜査すると、山中で首を吊っていたのが発見された。警部補が乗っていた捜査車両には家族や上司に宛てた「信頼を裏切って申し訳ない」と書かれた遺書が残されていた。

 

同課では10月に公金である捜査費の5万円が盗まれ、この警部補も事情聴取を受けた一人だった。警部補はそこで「思い当たるふしがありません」と答えている。遺書にも「泥棒はしていません」と書かれ、この事件で疑いをかけられていることを苦に自殺したのではないかと見られている。

 

実は盗難はこの1件だけでなく昨年の9月に5万、今年7月に1万円と相次いで起こっている。犯罪を取り締まるはずの警察内部で犯罪が頻発し、犯人がいまだに判明していないのだから署内でも異様なプレッシャーが存在していただろう。異常事態は捜査費の盗難だけではない。

 

福島県警捜査二課は今年だけで3人の自殺者を出しているのだ。

福ぼうし
<福島県警のマスコット「福ぼうしくん・福ぼうしさん」>


5月に50代の課長補佐の警部が課長にパワハラを受け、「仕事に疲れた」という内容の遺書を書き残し、警察施設内で自殺。その上司にあたる50代の指導官の警視も、部下の自殺に責任を感じ「最後まで寄り添えなくて申し訳ありませんでした」と遺書を残して自殺した。

 

警察組織は階級によって地位がハッキリしているためパワハラが起きやすく、地方の公務員の中でも警察は辞職率が多いと言う。暴力や不正と戦うには、ある種の暴力性を持った人間多いのも想像に難くない。

 

パワハラの内容も書類の作成に対して、「小学生のような文書を書くな」「国語は習ってきたのか」と責め、何度も書き直しをさせられたというもの。自殺した警部が衰弱していく様子は周囲から見ても明らかだったという。

 

仮にも社会の治安・公序良俗を維持し、犯罪を取り締まるための国家組織ですらこのような有り様だ。子供のころに想像していた、しっかりとしていて道徳心をきちんと持った「大人」なんて生き物は存在しないのだと痛感させられる。

そしてまた28日に同課の机の中から捜査費7万円が盗まれた。福島県警は福島署に被害届を出すようだが、以前の盗難の犯人もいまだ捕まっていない。死人が出ても盗難がなくならない状況には犯人の異常性と同じく、組織として何かが麻痺しているのではないかと考えてしまう。

(文責 R-ZONE編集部)




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